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『江戸川乱歩賞』受賞者が喜びのコメント 京極夏彦氏も評価「先行きに期待できる」

『第67回江戸川乱歩賞』を受賞した(左から)桃ノ雑派氏(撮影:桂伸也)、伏尾美紀氏の画像

『第67回江戸川乱歩賞』を受賞した(左から)桃ノ雑派氏(撮影:桂伸也)、伏尾美紀氏

 日本推理協会が主催する『第67回江戸川乱歩賞』を受賞した伏尾美紀(ふせお・みき)氏(53)と桃ノ雑派(ももの・ざっぱ)氏(40)が18日、都内で行われた受賞者記者会見にリモートで参加し、喜びのコメントを寄せた。

【写真】昨年の受賞者・佐野広実氏

 伏尾氏の『センパーファイ -常に忠誠を-』は、30歳で北海道警察の女性警察官となった沢村依理子が主人公。ある日、未解決に終わっていた誘拐事件の被害者・島崎陽菜の遺体が見つかり、今度こそ事件を解決するべく奔走するが犯人は見つからないまま捜査本部は解散。しかしその2年後、陽菜誘拐事件の捜査資料の漏えい事件が起こる。そして、監察は沢村を犯人に仕立て上げようとした。果たして、陽菜誘拐事件の真相とは。そして、警察官として、ひとりの女性として将来を選ぶ沢村自身の姿も描かれている。

 伏尾氏は「賞をいただいたときは淡々としていたのですが、電話が終わったあとのほうが、ドキドキしながら時間を過ごしていました。リモートとはいえ、会見を開いていただき、本当に受賞をしたんだと実感しています」と笑顔を見せた。

 桃ノ氏の『老虎残夢』(ろうこざんむ)は、宋代時代の中国が舞台。湖の中央に浮かぶ奇妙な建物・八仙楼では、師父・泰隆が名だたる武侠の中から、一人を選び奥義を授けると聞き、拝師して18年の女武術師・蒼紫苑は無念の思いを募らせていた。そして、泰隆は、3人の武侠を招待し八仙楼で到着を待っていたが、泰隆が毒を飲み死んでいるのが見つかる。師父・泰隆の知られざる過去が明らかになるにつれ、戦乱の渦中にめぐる国家転覆の陰謀も浮き上がる中華ミステリーとなっている。

 桃ノ氏は「受賞に驚いています。うれしいですけど、賞の大きさにびっくりです。この受賞を汚さないように、今後も頑張っていきたいです」と気を引き締めた。

 同協会代表理事・京極夏彦氏は『センパーファイ -常に忠誠を-』について「警察小説として読むと、ずば抜けていると言われるとそうではない。でも、それ意外のおもしろさが散りばめられている。編集者から傑作にするための相談が行くと思いますけど、ご本人が思っている以上に魅力的な小説」と評価。

 『老虎残夢』にかんしては「本格ミステリーとして読み解くのであれば、若干の雑さや齟齬(そご)もある。でも、そこを補強すれば読み物としてはすごくおもしろい。すごく上手に書けていたのでびっくりしました。先行きに期待できるお二人です」と話した。

 今回の応募作品は、386編に達し、68編が1次予選を通過。2次予選で29編が選ばれ、最終候補作5編の中から2作品が選ばれた。受賞作は今年の9月ごろ、講談社より刊行される。受賞賞金1000万円は、伏尾氏と桃ノ氏で折半される。

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