プレゼント・クーポンPRESENT COUPON

フェリアSNSSOCIAL

芸能・エンタメ

町田そのこ氏、『2021年本屋大賞』受賞で感極まる 決意新た「賞に似合う作家に」

『2021年本屋大賞』を受賞した町田そのこ氏 (C)ORICON NewS inc.の画像

『2021年本屋大賞』を受賞した町田そのこ氏 (C)ORICON NewS inc.

 全国の書店員が“今いちばん売りたい本”を決める『2021年本屋大賞』(本屋大賞実行委員会主催)の大賞作品が14日発表され、町田そのこ氏の『52ヘルツのクジラたち』(中央公論新社)に決定した。

【写真】涙を拭う町田そのこ氏

 受賞のスピーチで町田氏は「『52ヘルツのクジラたち』は昨年の4月に刊行されました。ちょうど昨年の今ごろですけど、荒れている海に小さな小さなクジラの赤ちゃんを放流するのをイメージしていました」と振り返る。

 「私は、すごく不安だったのですが、この本はどんどん大きくなって存在感を増していきました。全く想像していなくて戸惑ってばかりだったんですけど、途中で、これは私の力じゃないなと気がついた」という。作品の力となったのは「この本を売らなければと頑張ってくださった中央公論新社の皆さん、大変な中で読者の人に一番近いところで応援してくださった書店員の皆さん、そのたくさんの人の思いが乗った本を受け取ってくださった読者の皆さんのおかげです」と感極まりながら感謝の言葉を口にしていた。

 最後は「そうそうたる先生方が名を連ねる賞。私みたいな若輩者が、と本当に思っています。受賞の喜びよりプレッシャーの方が大きい。胃薬ばっかり飲んでます」と苦笑い。それでも、同賞に推した書店員の思いを汲み「甘えたことは言わずに背筋を伸ばして受け取る。精進して行こうと思います」とぴしっとすると「賞に恥じないように。これから頑張って賞に似合う作家になりたい」と決意を新たにしていた。

 『52ヘルツのクジラたち』は町田氏にとって初長編作品。自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会う時、新たな魂の物語となっている。

 町田氏は1980年生まれ、福岡県在住。『カメルーンの青い魚』で、第15回『女による女のためのR-18文学賞』大賞を受賞。2017年に同作を含む『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』でデビューした。

 同賞は“出版不況”や“読書離れ”に危機感を覚えた書店員有志により創設されたもので、今年で18回目。書店員の投票だけで選ばれる点が特徴で、一次投票を昨年11月から行い、全国の438書店、書店員546人の投票があった。

 その集計結果、上位10作品が『2021年本屋大賞』ノミネート作品として今年1月21日に公開。二次投票はノミネート作品をすべて読んだ上で、全作品に感想コメントを書きベスト3の順位をつけて投票され、今回大賞が決定した。

 過去の受賞・ノミネート作は、映画化やドラマ化されるなど話題になったものも多く、百田尚樹氏の『海賊とよばれた男』、三浦しをん氏の『舟を編む』、湊かなえ氏の『告白』などが映画化され、『ビブリア古書堂の事件手帖』が月9ドラマ(フジテレビ系)として放送された。

ORICON NEWSは、オリコン株式会社から提供を受けています。著作権は同社に帰属しており、記事、写真などの無断転用を禁じます。

こちらの記事もどうぞ