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「日本一映える女子高生」が最高にエモい、静岡の“田舎”撮り続けるカメラマンの思い「地域の活性化につなげたい」

大きな反響を集めた“日本一映える”女子高生の写真 写真提供:うちだしんのすけさん(@SinPictures)の画像

大きな反響を集めた“日本一映える”女子高生の写真 写真提供:うちだしんのすけさん(@SinPictures)

 「三保の女子高生は日本一映える日常を送っていた」という一文とともにTwitterに投稿された写真が、19.6万件ものいいねを集めて話題に。大きく美しい富士山を背景に、楽しそうに通学する2人の女子高生を撮った作品で、「青春が詰まってる」「最高にエモい」「いろんなストーリーを妄想できそう」など、多くのコメントも寄せられている。投稿者のうちだしんのすけさん(@SinPictures)は、『夏色フォトグラフィー』という田舎の夏と女子高生をテーマにした作品も撮っている地元・静岡のカメラマン。こうした作品を撮影する思いを聞いた。

【写真】「エモすぎる!」「癒される(涙)」、女子高生と田舎と夏と…尊とすぎる写真の数々

■富士山見える町景色と女子高生、人の心動かす写真に大きな反響

――今回のツイートには、とても大きな反響が寄せられています。

【うちださん】モデルさんのしぐさ・表情・信号機の色・富士山の見え方など、すべてが狙い通りだったので、手応えはありました。ただ、ここまで反響をいただけるとは思っておらず、通知が鳴り止まなかった2日間は仕事に集中できなくなるほどソワソワしました(笑)。7年間コツコツとTwitterに投稿し続けてきて、本当に良かったと感じましたね。

――どんな反響が印象に残っていますか?

【うちださん】現在この地域に住んでいる人や過去に住んでいた人、また同じような故郷を持つ多くの人たちから、共感を得ることができたのかなと思いました。ただ、「富士宮の方がすごい」とか「富士山合成?(合成ではなくカメラのレンズによる圧縮効果です)」といったコメントもあり、良くも悪くも、人の心が動く要素がたくさんあったからバズったのかなとも感じましたね。

――あの場所はどのようにして選んだのでしょうか?

【うちださん】「三保街道」の富士山が見える町景色は、カメラ好きな人たちには実はお馴染みのアングルです。場所としてはベタなのですが、この風景に地元の女子高生を掛け合わせた写真はまだ見たことがないなと思い、ここで撮影することにしました。

――この女子高生は、お知り合いの方ですか?

【うちださん】僕は2015年から『夏色フォトグラフィー』という田舎の夏と女子高生をテーマにした作品撮りを行なっていて、2019年から春に卒業する3年生も撮るようになったんです。昨年、成人式の前撮りをする機会があり、主役の子の妹さんが一緒について来ていて、その子が高校3年生だったためスカウトしました(笑)。

――その『夏色フォトグラフィー』ですが、夏の田舎の風景と女子高生というテーマに行きついた経緯は?

【うちださん】「仕事以外の写真で自分の好きな世界を表現したい」と漠然と感じていたとき、知人に誘われて富士宮市の山奥へ行ったんです。その途中で出会った柚野(ゆの)という田舎の村に広がる田園風景に目を奪われ、思わず車を停めて見入ってしまいました。30年以上も静岡県に住んでいて、こんなに素敵な地域があるなんて誰も教えてくれませんでしたし、身近な静岡市民にも知っている人はほとんどいませんでした。だから、「みんなに知ってほしい」と思ったことが最初のきっかけですね。

――写真を見ましたが、本当に美しい風景でした。

【うちださん】はい。ただ、風景だけを撮影したのではつまらないので、「人が共感できるようなストーリーを描きたい」と思い、女子高生を被写体にすることにしたんです。

――この組み合わせには、どんな魅力や化学反応がありますか?

【うちださん】桜の花のように、短期間に美しい姿を見せて姿を変えていくものに、人は自然と魅了されます。夏・田舎・女子高生という儚く尊い3つを掛け合わせ、ノスタルジックでセンチメンタルな写真を撮れば、多くの人の共感を得られるのではないかと思います。

――たしかに、どこか切なさも感じられます。

【うちだ】この三保の写真も、風景だけだったらこんなに多くの反響はなかったと思うんですよね。そこに、短い青春を駆け抜ける現地の女子高生の姿があったからこそ。共感を生むことで、景観を守ろうという気持ちや地域の活性化につながればいいなと思っています。

――一方で、女子高生というテーマを扱うことに、不安はありませんでしたか?

【うちださん】SNSは便利な反面、良いことよりもむしろ悪いことの方がすぐに拡散されてしまう気がします。そう言う意味でも、「未成年である女子高生」の扱いにはかなり気をつけています。撮影前、撮影中、撮影後にもトラブルにならないように、親御さんの許諾はもちろん、事故が起こらないように気を配っています。身バレしてしまわないように、制服のリボンを替えたり、中学校の制服とミックスして着用してもらったりすることもありますね。

――写真には雰囲気のある寂れた街並みも多く見られますが、撮影をする中で田舎の過疎化などを感じることもありますか?

【うちださん】シャッター商店街が増えているな、とは思います。過疎化や大型ショッピングモールの登場で個人店が閉業に追い込まれているのに、コロナ禍でそれがさらに加速しているようです。なかでも、僕が一番なくなってほしくないのは駄菓子屋さん。子どもだけで小銭を握りしめて買い物に行ける場所って、なかなかないですよね。残っているお店も、店主が引退したらなくなってしまうと思うと、とてもさみしい気持ちになります。

――静岡の田舎の魅力は?

【うちださん】海も山も川もあり、田園や茶畑もたくさん残っていて、西は浜名湖、東は伊豆諸島まで、いろんな場所で日本の原風景を堪能できます。1年を通して暖かくて本当に住みやすいですし、人間性も穏やかな人が多く、何より心に優しい気がします。

――地元への思いも強いですよね。

【うちださん】そんな静岡を大切にしたいし、ひいては日本中の素敵な地域を見つけて、個々の魅力を知りたいです。写真を撮影して発表することで、旅行や移住をしてくれる方が少しでも増えてくれたらいいなとも思いますね。

――今後の活動について教えてください。

【うちだ】地元の静岡県からスタートした活動ですが、2019年には愛知県での撮影が実現し、2020年には京都・大阪で撮影できるようになりました。僕は日本そのものが大好きだし、行ったことのない地域で人々の暮らしを感じることがとても好きです。まだあまり知られていない魅力的な場所は、全国各地にたくさんあるでしょう。それを日本や世界の人たちに知ってもらうべく、できるだけ多くの地域に出向いて、いろんな人や風景に出会い、紹介していきたいです。

――最後に、うちださんの写真を見る人や読者にメッセージをお願いします。

【うちださん】作品の捉え方は人それぞれで、こちらの思惑が通じなくてもいいと思っています。見た人が自由に、感じるままに楽しんでいただければ。新しく増えたフォロワーの皆様や、まだ知らない人たちにも楽しんでもらえるよう、今後も精進して作品作りに励みます。

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