
県内最古の木造駅舎・大隅横川駅
長年の風雨に耐える…
114年前の姿を残す県内最古の木造駅舎(=写真上)は、建物全体にスギが使われていると思います。スギの表面をあらかじめ焼いて炭化させ、耐火性と耐久性を高める「焼杉」を使い、防腐塗料でメンテナンスすることで長年の風雨を耐えているようです。
湿気に弱いしっくいの壁の劣化が少ないのは、壁の中に竹を使い通気性を高めていると思われます。
大隅横川駅のガラス窓
揺らいでいるように見える透明ガラスは昭和の前半まで使われていたもの。今は作られず希少価値が高いです。ところどころ現代の技法で作られたガラスがあるのは割れた部分を補修したものでしょう。
教えてくれた人
住友林業 一級建築士・貞本 幸二さん
- 鹿児島市与次郎2-4-35 KSC鴨池ビル8F[MAP]
- TEL:099-813-4177