
語源は伝統的な寺院や日本家屋から…
人の能力や特性を正しく判断して、ふさわしい地位や仕事につけることを示す四字熟語「適材適所」。“材”は人材と思われがちですが、実はこの言葉の語源は伝統的な日本家屋や寺院からきています。
木の特性を正しく判断して適切に使い分ける…
豊富な森林に囲まれた日本では、さまざまな木材が建築に使われてきました。耐久性や防虫になる香りがあるものは建物を支える柱や梁(はり)に、木目が美しく肌触りの良いものは内装になる柱、壁、天井に、傷のつきにくい硬いものは床に使うなど、適切で理にかなった使い分けがされています。つまり、“材”とは木材のことを示すのです。
私たちの生活に「木」はとても身近にあることを教えてくれる言葉です。
教えてくれた人
住友林業 一級建築士・貞本 幸二さん
- 鹿児島市与次郎2-4-35 KSC鴨池ビル8F[MAP]
- TEL:099-813-4177