
えびの高原屋外アイススケート場
なかなか寒くなりきれない感のある今冬。とはいえ、山沿いや北薩では10℃を下回る日も増えてきました。冬の肌を刺すようなピリッとした空気、個人的には好きです。そこに青空と雪景色がついてきたらさらに嬉しい。
えびの高原は、気温が年間を通して平地より7℃以上も低いため、豊かな自然がつむぐ幻想的な冬景色に出会えることもしばしば。ロマンティックですよ(S)
2016年12月12日、えびの高原・硫黄山の噴火警戒レベルが「2」に引き上げられ、火口周辺1kmが立ち入り禁止、小林方面の県道1号が通行止めになりました。規制にご注意ください。
えびの高原屋外アイススケート場
大自然に抱かれて滑るスケートは格別(=写真上)。無料のスケート教室は、11時~と14時~の1日2回、開催。
平日ですいているときは、お願いすれば個人指導してくれる場合もある。
白鳥温泉 上湯
近くの「下湯」もGOOD!!
ここ(上湯)から車で5分ぐらいのところにある「下湯」は、木立の中にあり、リゾート感もたっぷり。
足湯の駅 えびの高原
「えびのエコミュージアムセンター」に隣接する「足湯の駅 えびの高原」は、名前通り足湯のほか、土産ショップやおしゃれなカフェがあり、登山客の癒やしの場にもなっている。
2階のレストランでは、うどんやおそばなど軽食から、宮崎牛、郷土料理が味わえる。
ここから、ゆる旅スケッチの世界をお楽しみください。
澄んだ空気 胸いっぱいに
きりりと冴(さ)えわたる高原の空気。晴れた日には冬色に染まった山や木々が青空に映え、なんとも美しい。標高1,200メートルに位置する九州最南端の屋外リンク「えびの高原屋外アイススケート場」がシーズンを迎えている(営業は2017年3月5日まで)。
バックに韓国岳がそびえるロケーションも抜群のスケート場は1989年にオープン。毎年多くの人が銀盤に色とりどりの花を咲かせ、昨シーズンは36,000人が来場したという。60m×30mのリンクは人工的に凍らせた氷を使用、気候などに合わせて細かく状態を調整する。

白く染まった韓国岳に出会えるかも / イラスト:張 佐和子
「屋外リンクの楽しさは、風を感じられること」と話すのは、管理を手掛けるえびの高原荘のスタッフで、アクティビティマネージャーを務める陳誠さん。高原の冷たく澄んだ空気も、スケートで温まった体には、胸いっぱい吸い込みたくなるすがすがしさだ。
土日・祝日と冬休み期間中は無料のスケート教室を開催、初心者でも安心だ。寒さに閉じこもりがちな季節。時には外に飛び出して、冬ならではの自然の美しさと空気を体感してみたい。
えびの高原荘ではスケート場へ入場すると温泉の割引があるほか、「スケート+温泉+ランチ」のお得なセットも好評だ。(田中総美)
えびの高原屋外アイススケート場
- 宮崎県えびの市末永1489[MAP]
- TEL:0984-33-5946
- 営/9:00~17:00
- 休/お問い合わせください
- 入場料/一般:1,020円、中高生:820円(レンタル料別)
ここでいっぷく
見晴らしの露天。地熱の恵みたっぷり

絶景を望む露天風呂
美肌や健康づくりの湯として人気の「白鳥温泉 上湯(うえゆ)」。
こんこんとわき続ける湯は、征韓論で敗れた西郷隆盛が心身を癒やすため3カ月滞在したと伝えられる。
露天風呂からは加久藤盆地を見渡す絶景も自慢だ。天然の蒸気を利用した蒸し風呂もあり「腰痛など治療を目的に通い続ける人も多い」と主任の河野譲さん。
併設する食事処「白鳥茶屋」では、温泉の蒸気を利用した温泉卵や野菜を蒸すサービスも。高温短時間で蒸しあがる天然の温泉卵は湯上りの楽しみにもってこいだ。
ノスタルジックな風情とかけ流しの湯に浸り、一年間頑張った体に感謝を込めていたわりの時間をいかが。

温泉熱で卵や野菜を蒸す
白鳥温泉 上湯(うえゆ)
- 宮崎県えびの市末永1470[MAP]
- TEL:0984-33-1104
- 営/7:00~20:00
- 休/第1火曜
- 立ち寄り入浴料/中学生以上:310円、小学生:210円。個室や広間での休憩は別料金
見つけた!
えびのエコミュージアムセンター

火山に囲まれた盆地状のえびの高原をはじめ、霧島の豊かな自然や歴史、文化を紹介するビジターセンター「えびのエコミュージアムセンター」。
落ち着いた開放的な館内ではパネルや映像、ジオラマを用いた展示がわかりやすく並び、子どもから大人まで楽しめる。
また、登山情報や火山情報など“旬”の情報を発信。トレッキング前の情報収集はもちろん、「さっき見かけたあの植物は何?」という疑問にも答えてくれそう。ドライブ途中に立ち寄れば、ちょっとした“霧島通”になれるかも。
えびのエコミュージアムセンター
- 宮崎県えびの市末永1495-5[MAP]
- TEL:0984-33-3002
- 営/9:00~17:00
- 休/なし

南日本新聞都城支局長
野村 真子(46)のおすすめ
美しい冬景色が自慢
えびの高原の年間平均気温は、東北の青森県と同程度。寒さは厳しいけれど、バラエティー豊かな植生や、真っ白な樹氷など美しい景色が自慢です。雪の日の朝は、あちこちに動物の足跡が。シカや鳥など、誰がつけたのか想像しながら散策するのも楽しいですよ。
- えびの市データ
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- 人口:19,185人(2016年11月1日現在)
- 面積:282.93km2
- 市の花:エビネ
- 市の木:キリシマアカマツ
宮崎県、鹿児島県、熊本県の三県の境界に位置する。市の南部は霧島山と火山性高原で形成され、1934年、日本初の国立公園に指定された。四季の変化に富んだ雄大な自然が残る。