
キャナルシティ博多のアクアイルミネーションショー
鹿児島市から福岡市までは、新幹線・高速道路を利用すると、思った以上に近い場所です。今回は日帰りでも十分楽しめる、福岡市博多区を巡ってきました。
キャナルシティ博多
開業から20年を迎え、大規模な噴水のリニューアル(=写真上)をメーンに生まれ変わったキャナルシティ博多。映画館のリニューアルにより、体験型アトラクションシアター4Dシアターもオープン。動く座席、風、水、香りを体感しながら映画を楽しめるようになった。
広報担当の中村るみさんは鹿児島県鹿屋市の出身。「鹿児島から福岡へは、新幹線や宿泊費でお金を使ってしまう」と心配。だからこそ、お金を使わなくても楽しめる場所であることをアピールしていた。
博多とりかわ大臣
博多駅周辺に5店舗を構える。代表の山角斉さんは鹿児島市田上の出身。「とりかわ」の味付けはタレが主流だが、10年前の開店当初からオリジナルで“塩味”を作る。
住吉神社の近くにある1号店に足を運ぶと、17:30の店のオープンから続々と客が訪れ、人気ぶりがうかがえる。
ビール1杯とともに「とりかわ」をサクッと食べて帰るスタイルの客が多いとか。JR博多駅に隣接するKITTE博多内の店舗は11時から24時までの通し営業なので、ふらり立ち寄るのもおすすめ!
博多運盛で“運”を上げる!!
白が基調の洗練された店。商品、パッケージ、店舗デザインすべて“運気”が上がるように工夫されている。
冬至に「ん」の名前がつく野菜を食べると、運気が上がり健康に過ごせるとか。
冬至といえばカボチャを食べる人が多いがカボチャは「ナンキン」といってやはり「ん」がつく野菜のひとつ。
商品の「うんどら」の野菜餡(あん)にもカボチャが使われている。
ここから、ゆる旅スケッチの世界をお楽しみください。
迫力! 噴水が彩る冬の夜
JR博多駅から歩いて10分ほど。カラフルな外壁が目をひく複合商業施設キャナルシティ博多は、今年開業20年を迎えた。
施設内を流れる約180mの運河は定刻ごとに噴水ショーがあり、ショッピングやグルメ、映画に訪れる客の足を止め、憩いの時間を演出する。このシンボルともいえる「噴水」がリニューアル。約3カ月の工事期間を経て11月19日に完成し、水のアトラクションとして生まれ変わった。

噴水、音楽、光、映像による迫力の演出
イラスト:張 佐和子
ノズル81基を備え、水のタワーが立ち上がるように噴出したり、扇状に広がる噴水が旋回したり、水がスクリーンのように薄い膜状に吹き出し映像を映したりする。また建物の壁面を使って立体的な映像に見せるプロジェクション映像設備、照明、音響も充実。約2,500インチの映像に連動して、噴水が自在に動きを変える。アニメ「ワンピース」とのコラボ企画もあり、バトルシーンは大きな水しぶきとともに迫力が増す。観覧は無料。
広報担当の中村るみさんは鹿屋市出身。「鹿児島からは交通費がかさむ。無料で楽しめるので足を運んで」と、故郷から訪れる人の懐を思いやる。
2017年1月15日までイルミネーションも点灯。今年のクリスマスは日曜日。思い出づくりに出かけませんか。(鶴ヶ岡ますみ)
キャナルシティ博多
- 福岡市博多区住吉1-2[MAP]
- TEL:092-282-2525(キャナルシティ博多情報サービスセンター)
- 営/ショッピング=10:00~21:00、グルメ=11:00~23:00 ※一部を除く
- 休/なし
- Info
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『ワンピースウォータースペクタクル』
2017年5月まで開催。18:00(2月まで)~/19:00~/20:00~/21:00~『噴水ショー』
10:00~17:30の毎時00分と30分
ここでいっぷく
ブーム再熱!鶏皮の串焼き

ビールと一緒にサクッと♪
1人で30本食べる人もいるという「博多とりかわ」。いわゆる焼き鳥の“皮”だが、串に皮を編み物のように巻き付けてじっくり焼くため、外はカリッ、中はもっちりの食感。
30年ほど前から福岡でなじみのある「とりかわ」が、近年再びブームだという。
博多駅周辺に5店舗展開する「博多とりかわ大臣」は、鹿児島市出身の山角斉さんが経営。福岡の大学在学中、アルバイト先の焼き鳥屋で「とりかわ」と出合い、フードチェーン店への就職を経て10年前にオープンした。
味は定番の“タレ”のほか“塩”もあるのが特徴。もともと脂身の少ない首の皮の脂を削ぎ落とし、あぶることでさらに脂が落ちるためヘルシー。女性にも人気だ。
博多とりかわ大臣 住吉串房(1号店)
- 福岡市博多区住吉3-5-8[MAP]
- TEL:092-262-2007
- 営/17:30~24:00
- 休/年末年始、お盆の期間に数日
KITTE博多串房の営業時間は11:00~23:00
「博多とりかわ」は、時期によって注文できる本数に制限あり
見つけた!
博多運盛

「うんどら」と「麩のよかラスク」
博多祇園山笠など、縁起をかつぐ文化が根付く博多。博多運盛は、冬至に食べると良いとされる「ん」がつく野菜(ナンキン、ダイコン、ギンナンなど)を餡(あん)にしたひとくちサイズのどらやき「うんどら(4個・626円)」や、運が良いという方言“ふのよか”にちなんだ「麩(ふ)のよかラスク(756円)」がある。
亀甲模様や水引を使ってデザインされたパッケージもおしゃれで手土産として喜ばれる。
店は白が基調の洗練された空間。「運」を持ち帰って、来年もいい年になりますように。
博多運盛
- 福岡市博多区上川端町12-31[MAP]
- TEL:092-282-0017
- 営/10:00~19:00
- 休/日曜・祝日

南日本新聞福岡支社報道部長
下舞幸作(50)のおすすめ
のんびり歴史めぐりを…
キャナルシティ博多周辺は、大陸との交易で発展した博多の中心です。博多祇園山笠で知られる櫛田神社、日本に茶を伝えた栄西が建立した聖福寺などの神社仏閣が点在します。豊臣秀吉による都市整備・太閤割りの面影も残ります。のんびり町歩きも楽しいのでは。
- 福岡市博多区データ
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- 人口:232,795人(2016年10月1日現在)
- 面積:31.63km2
1972年4月1日、福岡市が政令指定都市になると同時に発足した区。県庁と県警察本部がある。国際線のある福岡空港、外国航路をもつ博多港があり、アジアの玄関口としての役割も担う。