
メガネのおはなし~ 特別編
“レンズ”って何語?
レンズはもともとラテン語で、名前の由来である「レンズ豆」はヨーロッパでは古来から食べられていました。このレンズ豆は和名を「ヒラマメ」といい、その名の通り平たく押しつぶされたような形をしています。このため昔のイタリアの人々はレンズ豆の形をしたガラスを「ガラスのレンズ」と呼んでいました。それがいつの間にか短縮され、広く世界の人々へ知られるようになったのです。

レンズって誰が発明したの?
メガネとレンズではレンズが先に発明されたようです。メガネは13世紀後半にイタリアで発明されたと考えられています。当時、レンズの素材として不可欠な透明度の高いガラスは、イタリアのベネツィアングラスが群を抜いて優れていました。でもいまだに発明した人は分かっていません。
日本にメガネがどうやって?
イタリアで発明されたメガネは、300年程たった1549年、宣教師フランシスコ・ザビエルが周防(山口県)の大名、大内義隆にメガネを贈ったのが最初といわれています。数年後、同じく宣教師のフランシスコ・ガフラルが織田信長と対面した際、近視用のメガネをかけていたので信長をはじめ一同「目が4つある」と大変驚いたという記録が残っています。

レンズの本格的な国内生産がスタートしたのは明治時代に入ってからです。