
自転車競技は素人の「パン生」から。そして日本代表として「リオ」を舞台に闘った…
◆ON “陸上から自転車競技に転向”
3歳から陸上競技を始め、高校時代は7種競技でインターハイに出場しましたが、陸上競技での先行きに限界も感じていました。幼いころトライアスロンで親しんだ自転車に可能性を感じ、大学進学を機に自転車競技で世界を相手に戦おうと転向を決めました。
国立大学で練習環境が整い、女子強化にも力を入れている鹿屋体育大学の受験を決めたものの、陸上競技の実績では推薦を受けられず一般入試で合格しました。
入学直後は、自転車競技で素人の私がインターハイで活躍した他のメンバーと同じ練習をこなすのは難しく、いつも別メニューを与えられ疎外感や焦りを募らせていました。
ある日、普段厳しい先輩に「本当にやる気があるのなら、自分から『練習に参加したい』と頼みにこい」と言われたのをきっかけに、時間が許す限り自分からトレーニングに加わるなど競技への意識が変わりました。2年生になるとタイムも上がって学生の全国大会「チャレンジ・ザ・オリンピック」で優勝。ユニバーシアード大会の日本代表に選ばれました。
3年生のとき、「パン生」(一般入試入学生の呼称)女子としては初のキャプテンに選ばれ、自分なんかに務まるのかと悩みましたが、監督やチームメートに助けられて責務を果たすことができました。卒業後も多くの人の支えで「CIEL BLUE」の設立など競技に専念できる環境を整えてもらえ、諦めずに努力を続ければ道は開けるのだと痛感しています。
今は“4年後(の東京)”を見据え、たくさんの人に応援してもらえる選手になれるよう頑張っていきたいです。
塚越さくら さん
- プロ自転車競技者
1991年生まれ、埼玉県出身。鹿屋体育大学・同大学院修了。大学在学中は自転車競技部初の一般入試生女子キャプテンを務めた。
卒業後は県内初のプロ自転車チームCIEL BLUE(シェル・ブルー)鹿屋初代メンバーとして国内外の大会で活躍。
全日本選手権トラック種目で3冠達成など実績を多数残している。
公式ブログ:さくらの日記
◇OFF “素顔はおしゃれ大好きな25歳”
練習がハードなので休みの日はゆっくり過ごすことが多く、趣味はお菓子作りと散歩がてら花の写真を撮ることです。道端の雑草のような花の写真をよく撮ります。お気に入りのカフェで本を読んだり、妹と買い物に行ったりもします。
ファッションに興味があり、雑誌で気になる服や雑貨をチェックしますが、既製服はサイズが合う物がなかなかないのが悩みです。
験担ぎで大事にしているのはネイルとお気に入りの枕で、大会前はネイルを必ず新しいデザインにしています。きれいになった指先を見ると気持ちが高まって集中力も増す気がします。
枕は量販店で買った物ですがとても気に入っていて、海外遠征にも必ず持参しています。自分のペースを大事に、できるだけいつも平常心で過ごすようにしています。
10問10答
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Q大事にしているものは?
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A財布
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Q趣味は?
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Aかわいい小物を集めたり、自分で作ること
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Q最近気になった新聞記事は?
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A熊本地震の復興に関する記事
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Q練習の息抜きは?
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Aカフェでまったりする
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Qよく聴く音楽は?
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A福山雅治の「桜坂」「虹」
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Qコンディション維持のために心掛けていることは?
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Aよく寝る
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Q座右の銘は?
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A笑顔で楽しく
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Q鹿児島で好きな場所は?
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A内之浦の海
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Q尊敬する人は?
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A両親
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Q挑戦してみたいことは?
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A絵手紙、華道