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有川 真由美さん | リスクのない人生なんてありません

有川 真由美さん

BOOK&BAR 余白(東京神楽坂)で

旅するように生きていく。変化を恐れずに好奇心の赴くままに…

◆ON “主体的に生きる”

大学を卒業後、特に目標もないまま鹿児島市内の化粧品会社に就職して半年で退職。それからは興味のある仕事に次々とチャレンジしました。30代で地元情報紙の編集の仕事に就き、企画・取材・執筆・デザインから写真撮影までノウハウをたたき込まれました。

最初は骨を埋める覚悟でしたが、ジャーナリストを目指して一念発起し、上京しました。38歳で仕事の当てもなく、苦しい時期もありましたが、いろいろな経験を積んできた自信と、好きなことをしたいという気持ちが支えになりました。

多様な職種を経験して感じたのは、日本社会での女性の働きにくさです。原因は男性中心の社会ルールや人間関係などさまざまですが、その中にあっても気持ちの持ち方や相手への接し方で変えられることがあります。まずは自分が変わってみよう、というメッセージを込めたのがデビュー作の『あたりまえだけどなかなかわからない働く女のルール』です。それから女性の生き方や働き方を中心に執筆してきました。

こだわっているのは「好きなことをするか、やっていることを好きになる」ことです。もちろんリスクもありますが、リスクのない人生なんてありません。それなら主体的に選んだ生き方とリスクを引き受けた方が人生はずっと楽しく、生きやすいと思います。


文筆家・写真家 有川 真由美さん

有川 真由美 さん

  • 文筆家・写真家

姶良市出身。熊本女子大学を卒業後、事務職、塾講師、衣料品販売店店長、着物着付け講師やブライダルコーディネーター、情報紙編集者など50余りの仕事をした経験を生かし、働き方や生き方に関する執筆・講演を行っている。

40カ国以上を旅する中で台湾に長期滞在し、台湾国立高雄第一科技大学応用日本語学科修士課程を卒業した。

HP:有川真由美オフィシャルサイト

◇OFF “田舎暮らしに学ぶ”

国内外いろいろな所に住んできましたが、今年になって湧水町の古民家を友人たちとリノベーションして休暇などを過ごすようになりました。都心の暮らしから一転、周りには田畑と山、川しかない過疎の町での暮らしは、カルチャーショックの日々です。

物があふれる都会と違い、「知恵を絞って、ある物を最大限に生かす」暮らしは、シンプルだけどとてもぜいたく。70~80代の女性が、物産館に商品を出品するなどそれぞれの役割を持って生き生きと働いている姿に、高齢化社会の一つのあり方を教わるような気がします。

地域の人たちと交流する中で「ちゃんと生きる」ことを考えるようになりました。料理をはじめ、暮らしのいろいろなことを丁寧にきちんとこなしていくのはとても気持ちがいいものです。基本的なことがちゃんとできる、自立した人でありたいと思うようになりました。これからの暮らしにワクワクしています。

 

10問10答

Q
大事にしているものは?
A
時間と人と健康
Q
愛読書は?
A
『幸福は幸福を呼ぶ』(宇野千代)、『遠い太鼓』(村上春樹)
Q
最近気になったニュースは?
A
「台湾、日本統治時代などの文化財保存に約90億円」
Q
挑戦してみたいことは?
A
旅した国数の更新
Q
新聞で必ず読むコーナーは?
A
一面コラム、社説、書評、イベント、投稿
Q
座右の銘は?
A
旅するように生きる
Q
最近のマイブームは?
A
物を捨てること
Q
鹿児島で好きな場所は?
A
湧水町、姶良市の堤防
Q
趣味は?
A
Q
10年後の自分は?
A
面白いことに夢中(現在も10年後も20年後も…)

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私服=至福の時間

このシリーズは【私服=至福の時間】として、南日本新聞生活情報誌てぃーたいむに掲載されたものです。鹿児島ゆかりの方々に、仕事(ON)とプライベート(OFF)の楽しみ方について話を伺います。

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