
昨年の「萩の茶屋公園」の様子
小林市は花のまちでした。鹿児島市からだと高速が便利。インターそばや国道沿いに見所が多く、観光しやすいところでした!(里)
萩の茶屋公園
ヒガンバナは市町村合併前の旧野尻町花で地域のシンボルとして愛されている。
赤く咲き誇るヒガンバナ(=写真上)は、昨年の「萩の茶屋公園」の様子。
同公園の花咲かじいさんこと松嶺忠志さんは、新婚旅行ブームの時代を知る人たちから「またきれいになった」と喜ばれるのが励み。
Sabori barで見つけたおもしろグッズ
宮崎県総合農業試験場 薬草・地域作物センター
薬草・地域作物センターの植物園は見応えあり。例えばイチョウや梅は鎮痛効果が…など、身近な植物の薬効に「へぇ~」。
同園の吉岡憲生さんは、ヨモギの新芽で花粉症が気にならなくなったという。
温室にはカカオの花が咲いていました。
道の駅 ゆ~ぱるのじり
ここから、ゆる旅スケッチの世界をお楽しみください。
ヒガンバナで染まる丘
コスモスやバラで知られる花のまち、小林市。同市野尻地区は9月中旬から、ヒガンバナに彩られる。ツツジの名所でもある萩の茶屋公園はこの時期、山の斜面が約600万本のヒガンバナで真っ赤に染まる。

真っ赤なヒガンバナが山肌を彩る/イラスト:張 佐和子
ここで「花咲かじいさん」として親しまれるのが、84歳の松嶺忠志さんだ。「萩の茶屋」はもともと宮崎、鹿児島が新婚旅行ブームで沸いた1960、70年代、青島・霧島・桜島を結ぶ観光ルートの途中にあったドライブインの名。「花の名所に」と宮崎観光の父と呼ばれた宮崎交通創業者の岩切章太郎さんの下、もともと地元の農家だった松嶺さんが切り開き、季節の花々を植えた。
旅行ブームが去りドライブインは閉鎖していたが、2007年に跡地をラーメン店が買い取った。松嶺さんも再び管理を引き受け、荒れ放題だった花園をよみがえらせた。
松嶺さんは近隣の生産者が出品する特産品販売所を切り盛りしながら、45,000m2の敷地の草払いやせん定に今も精を出す。「東側の丘はヒガンバナ、西の丘はツツジ。どちらも植えたのは岩切さんが好きだった赤色の花だけ。赤一色で遠目にもきれいなんです」と開花を心待ちにしている。(徳重里香)
萩の茶屋
- 小林市野尻町紙屋3596-3[MAP]
- TEL:0984-46-1030
- 営/7:30~19:00(物産販売)
- 休/なし(物産販売は1/1~3)
- P/200台
ここでいっぷく
道の駅と隣接。650種の植物園
萩の茶屋公園へのルート、国道268号沿いにある道の駅「ゆ~ぱるのじり」は直売コーナーのほかバラの花を浮かべた「バラ湯」や宿泊施設を併設していることで知られる。

「バラ湯」で夢見心地に
お勧めは、隣接する宮崎県総合農業試験場の「薬草・地域作物センター」。
道の駅の建物を抜けると、約650種が栽培される薬草園が広がっており、無料で見学できる。「薬草と言ったら難しく思うかもしれませんが、植物にはどんなものでも薬用効果があるんです」と同センターの吉岡憲生さん。
身近な野菜や樹木の薬効に思わず「へぇ」。ガラスの温室に生い茂るバナナ、カカオ、ミッキーマウスノキなどの植物は見ていて飽きない。

珍しい植物が生い茂る温室
見つけた!
Sabori barの「黒豚サボリバーガー」
小林市のグルメ街赤松通りに立つ「Sabori bar」。一番人気の「黒豚サボリバーガー」(税抜き440円~)は、小林産黒豚のパテが分厚くジューシーで、全粒粉のバンズも手作りだ。

日替わりのランチのほか、パンケーキなどのスイーツ、お子様ランチも。野菜や米など地元の素材にこだわっている。オーナー木村洋文さんいわく「インテリアショップのような、カフェのようなイベントスペースのような…」店。
カフェの家具も商品で、小林の特産品や雑貨も豊富。お土産探しも楽しい。
Sabori bar
サボリバー
- 小林市本町32-7[MAP]
- TEL:0984-27-3467
- 営/11:00~18:00
- 休/水曜
- P/あり

南日本新聞都城支局記者
野村 真子(46)のおすすめ
小林市のおすすめポイント
小林は水のまちでもあります。霧島連山に降った雨が、長い歳月を経て市内のあちこちに湧き出し、コイやチョウザメ、宮崎牛、メロン、ナシといった、おいしい名物を育てています。出の山公園などには水くみ場もあるので、ドライブの際は、ぜひ水筒持参で。
- 小林市データ
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- 人口:45,818人(2016年8月現在)
- 面積:563.09km2
宮崎県の南西部に位置し、南部は霧島市などと接している。
小林市のココがスゴい!
移住促進PRムービー「ンダモシタン小林」が、インターネットのYouTubeで話題に。おしゃれ映像とナレーションのギャップにくすり。