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上甑島(薩摩川内市) | ノスタルジックに包まれる国定公園の島

コテージ「凪の里」のキビナゴランチ

コテージ「凪の里」のきびなごランチ

上甑島のグルメスポット

コテージ「凪の里」

全国一の漁獲量をほこる甑島の「きびなご」。コテージ「凪の里」では刺し身に焼き、天ぷらと、きびなごづくしの料理が味わえる(=写真上)。

甑島の「きびなご」

甑島の「きびなご」

凪の里のスタッフ

凪の里のスタッフは地元の主婦の方々

コシキテラス

甑島特産の「きびなご」や「タカエビ」を使った料理と、焼き立てパンも大人気なコシキテラス。

コシキテラスの土産物

コシキテラスのおしゃれな土産物

甑フルーツ園

里で、パッションフルーツ園を発見!今年あらたに誕生した「甑フルーツ園」で、フルーツやジャムなどの加工品を購入できるほか、かき氷などのイートインもできる。

βカロテンなど栄養もたっぷりなパッションフルーツを味わって!!

甑フルーツ園のパッションフルーツ

甑フルーツ園のパッションフルーツ

上甑島の名所

甑大明神

豊かな自然に恵まれ、絶景と美食が堪能できる甑島列島。いくつか残る名前の由来のひとつが、「甑大明神」だ。

甑形の大岩が御神体で、古くは岩そのものを神として拝んでいたそう。

甑大明神

甑形の大岩が御神体

長目の浜

トンボロと呼ばれる陸繋(りくけい)砂州の上にある里地区。

「長目の浜」は、幅50m、長さ約4kmにわたって続く砂州で、なまこ池・貝池を海と仕切っている。その不思議な地形を一望できるのが「長目の浜展望所」だ。

長目の浜展望所

絶景を一望

藺牟田瀬戸架橋

上甑・中甑島と下甑島を結ぶ藺牟田瀬戸架橋が、2018年に完成予定。

完成すれば、有人3島がひとつにつながる。

藺牟田瀬戸架橋工事の様子

中甑島から見た架橋工事の様子(2016年7月現在)

武家屋敷跡

里港からほど近くにある「武家屋敷跡」。夏には生け垣に咲く鹿の子ユリも目を楽しませてくれる。

武家屋敷跡

武家屋敷跡

鹿の子ユリ

鹿の子ユリ

甑島へのアクセス

甑島へは、川内港(薩摩川内市)と甑島の各港を結ぶ「高速船甑島」または、串木野港(いちき串木野市)と甑島各港を結ぶ「フェリーニューこしき」が運航している。

2014年に就航した「高速船甑島」は、九州新幹線やななつ星などを手掛けている工業デザイナーの水戸岡鋭治氏によるデザインでも話題だ。洗練された内装で、豪華船旅気分を味わえる。

高速船甑島の船内

高速船甑島の船内

高速船甑島の船内

高速船甑島の船内

 

ここから、ゆる旅スケッチの世界をお楽しみください。

心解き放つ極上島旅

紺碧(こんぺき)の海と空。風が運ぶ潮の香りが集落を優しく包む。陸繋(りくけい)砂州の上に広がる甑島の里地区。そのユニークな地形の見どころのひとつが「長目の浜」だ。約4km続く砂州は、この地を訪れた島津光久が“眺めの浜”と称賛したことに由来するという。

里港からほど近く、「武家屋敷跡」は甑島を統治していた小川氏の居城「亀城」の麓跡で、玉石垣と生け垣が連なる風情が何とも美しい。夏には生け垣に咲く鹿の子ユリのかれんな姿も目を和ませる。

鹿の子ゆりのかれんな姿

鹿の子ゆりのかれんな姿も/イラスト:張 佐和子

稲穂の緑やせせらぎを楽しみながら歩を進めると小粋な店を発見。近年は島の若い世代が地域おこしに尽力、店舗や土産物を開発して話題を集めている。その先駆けとなった豆腐屋「山下商店」だ。そこから徒歩15分、「ギャラリーヒラミネ」は、甑島で10年にわたり開催されたアートプロジェクトを機にオープンしたスペース。躍動感いっぱいの動物の絵やオブジェが迎えてくれる。これらは92歳の平嶺時彦さんによるもの。パワーに満ちた太陽のような作品は、ぜひじかに触れてほしい。

浜を見れば釣り人の姿、夕方には木陰に集まり夕涼み。どこかノスタルジックな島時間に浸れば心も体もほどけていく―。これぞまさに極上の“ゆる旅”だ。(田中総美)

こしきしま観光局

 

島へのアクセス:高速船、フェリーが毎日運航
 問/甑島商船=0996-32-6458


山下商店

  • 薩摩川内市里町里54[MAP
  • TEL:09969-3-2212
  • 営/9:00~18:00
  • 休/木曜(8/31までは無休)

ギャラリーヒラミネ

  • 薩摩川内市里町里3248[MAP
  • TEL:09969-3-2346
  • 営/金・土・日曜の11:30~16:30
     (8/31までは無休)

ここでいっぷく
島生活を体感!!古民家コテージ

古民家を改装して1軒まるごと貸し出す、1日1組限定のコテージ「凪の里」。庭には五右衛門風呂やバーベキューができるテラスもあり、小道を隔てたそこは海というハッピーな空間だ。

きびなごづくしの食事

キビナゴづくし

宿泊者以外でも利用できるのが、甑島名物の一つ、キビナゴの“いびき体験”とランチ。

いびくとはさばくの方言で、朝あがったばかりのキビナゴを名人の技に倣ってさばき、刺し身や炭焼きで味わうというもの。プリッとした新鮮キビナゴはもちろん、おかみの村岡いつ子さんたちとのふれあいも大きな魅力。

豊かな自然に加え、どこを訪ねても人情味豊かな甑島。その真骨頂を体感できる。

笑顔がすてきな村岡さん

笑顔がすてきな村岡さん

凪の里

  • 薩摩川内市里町里3343[MAP
  • TEL:09969-3-2588
  • 料金/いびき体験(2人~)=1人:1,500円、ランチのみ=1,000円、1泊素泊まり=3人利用時10,000円、追加1人ごとに2,000円(小学生1,000円)

見つけた!
コシキテラス

コシキテラスイラスト

中甑港の目の前の建物にちょうちんを発見。見れば「コシキテラス」の文字。焼き立てパンの香りが漂う店内は開放感のあるカフェで、地域おこしの一環として、古い建物を改装し今年4月にオープンした。

特産のタカエビやキビナゴを使った「断崖バーガー」は、島を象徴する景観のひとつ「断崖」をモチーフにしたぜいたくなハンバーガー。

ほかパスタやいれたてコーヒー、パンや土産物、島にまつわる本も並ぶ。港を眺めながらおなかを満たすもよし、旅のプランづくりに立ち寄るのにも絶好の場所だ。

コシキテラス

  • 薩摩川内市上甑町中甑383-3[MAP
  • TEL:09969-2-0525
  • 営/9:30~18:00
  • 休/火曜(8/31までは無休)

 

別の甑島関連記事はこちらから。

 

薩摩川内総局長下栗さんイラスト

南日本新聞薩摩川内総局長
下栗 淳也(54)のおすすめ

甑島 里の散歩

里の集落を歩くと、狭い路地に家々が軒を寄せ、島の生活感が伝わります。丸石の石垣や箱庭みたいな菜園と何だか懐かしい。最短で幅250mほどしかない砂州地形で、ちょっと歩くともう反対側の海岸。最近はカフェ風の店もできて、楽しい散歩道です。

甑島データ

上甑島・中甑島・下甑島

  • 人口:4,791人(2016年7月現在)
  • 面積:117.04km2

薩摩川内市の西方約30kmに位置。2004年、合併により薩摩川内市となる。


甑島のココがスゴい!

列島は山脈の頂上部が海上に残ったものとされ、奇岩など絶景が多数。2015年、甑島が国定公園に指定。

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