
薩摩焼の里・日置市美山にあるBizanchin蔵のランチ
Bizanchin蔵
薩摩焼の里・美山で人気の古民家カフェ!!
日置市は昨今、古民家を生かしたカフェやギャラリーが多いことでも人気。美山の「Bizanchin蔵」は滋味豊かな料理(=写真上)、インテリア、設えのひとつひとつに風情があり、つい長居したくなる空間。予約してどうぞ。
大汝牟遅神社
樹齢1,000年以上の御神木を見上げる
明るい農村
新鮮野菜の宝庫
渚のあま塩館
天然の塩づくりを体験
ここから、ゆる旅スケッチの世界をお楽しみください。
悠久の自然息づく森
天に向かってそびえる大クス群。その中に立つと、神々しくも優しく包み込むようなしんとした空気に、心が洗われていくようだ。昨今はパワースポットとしても話題を呼ぶ「千本楠」は、吹上町の大汝牟遅(おおなむち)神社の参道、第一鳥居脇にある。
実際あるのは千本ではなく20数本だが、樹齢800年超えもあるという巨木が立ち並ぶさまは、竜が連なり横たわっているようにも見え圧巻。昨年はNHKドラマ「精霊の守り人」の撮影も行われたとか。

大クスに囲まれ神秘的なムード イラスト:張 佐和子
神代のころニニギノミコトがしばらく宮居したとされる由緒ある神社は、その境内もまた、クスに囲まれる。「“難病・奇病の神様”として遠方から訪れる方も多いんですよ」と宮司の國生護矢さん。社殿の東には、樹齢千年以上、幹周り約14mの大クスが祭られ「3回なでながら願いごとを唱える」とご利益があるとされる。
「本来、御神木は根を踏むのはタブーとされていますが、この大クスは根が地中に深く埋まっているため、近寄り触れることができる」のだそう。
“フクロウ”の姿が見えた人には“福きたる”というクスの木や、子宝や子育てなどにご利益があるとされる巨岩を祭った社は、参拝するとおはらいされた小石を持ち帰ることができる。悠久の自然が息づく鎮守の森― 雨に濡れた風情も美しいことだろう。(田中総美)
大汝牟遅神社
おおなむちじんじゃ
- 日置市吹上町中原2263[MAP]
- TEL:099-296-5950
- P/あり(国道270号線沿いの信号脇)
ここでいっぷく
滋味豊かな野菜のごちそう

石段を上がると風情のある門が
石塀に囲まれた門。石段を上がると店名の由来となった蔵が。手入れの行き届いた古民家に入ると、縁側のガラス戸に広がる四季折々の花や木が、目と心を休めてくれる。上原正昭さん、由美子さん夫妻が営む店「Bizanchin蔵」。
薬膳の資格を持つ由美子さんが作るのは「薬膳を取り入れた野菜料理」。使うのは地産を中心にした野菜のみ。だしも北海道産の昆布と宮崎・熊本産のシイタケで丁寧にひく。大豆のハムやゼリーなど、「これも野菜?」と驚くような多彩さだ。

すべてが野菜料理
その料理を彩るのが美山の陶器。昔から焼き物好きだった由美子さんが選ぶ器、料理との絶妙なバランス…それを眺めるのも楽しみのひとつだ。
Bizanchin蔵
ビザンチンくら
- 日置市東市来町美山1486-1[MAP]
- TEL:099-274-3496
- 営/木・金・土曜の11:30~16:00
- 休/日~水曜
- P/あり(店に向かって、左側)
見つけた!
物産館・明るい農村の「渚のあま塩」

吹上町で採れたての新鮮な農産物をはじめ日置の銘菓や総菜、入来浜で採れた魚介も並ぶ物産館「明るい農村」。うどん・そばを380円で味わえる飲食スペースもあり、憩いの場となっている。そこで見つけた「渚のあま塩」は、吹上浜沖で採取した海水を船で運び、昔ながらの手法で手間ひまかけて精製した天然塩。
できあがった塩は、ミネラルたっぷりで優しい口当たり。新鮮な野菜につけて味わいたい。塩の精製所「渚のあま塩館」では、塩づくり体験や見学も受け付ける(要予約)。

南日本新聞日置支局記者
角倉 貴之(44)が紹介する
日置市のおすすめポイント
鹿児島の観光地紹介は霧島、指宿が主で、なかなか出てこない日置市。でも、おいしいランチを出す店の数々に大きな可能性あり。古民家を改装したりと雰囲気もグッド。日置市商工会が作ったガイドブックもあり、寄り道しながら、ぜひ巡ってみて。
- 日置市データ
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- 人口:50,005人(2016年6月現在)
- 面積:253.01km2
- 市花:ウメ
- 市木:クロマツ
2005年に東市来町、伊集院町、日吉町、吹上町の4町が合併して誕生
日置市のココがスゴい!
日本三大砂丘の一つ、吹上浜を代表とする雄大な自然や文化遺産、温泉など豊かな資源に恵まれる。