
郷土料理「宮の杜」の黒毛和牛たけのこ丼
郷土料理 宮の杜
「黒毛和牛」と「タケノコ」を生かしたご当地グルメ…
郷土料理「宮の杜」の黒毛和牛たけのこ丼(=写真上)。広々とした庭や店内の調度も見事。食事は昼、夜とも要予約
宮之城鉄道記念館
川内川河川敷の足湯
まさに天然の“湯船”
湯之神社
ここから、ゆる旅スケッチの世界をお楽しみください。
圧巻!! 絶景!! ホタルの群舞を川下りで…
紫尾山から連なる山々に囲まれた緑豊かな町、さつま町。大河、川内川が南北を貫くように流れている。初夏の風物詩として知られるのがホタル。5月中旬から6月初めにかけて町内各地の川内川河畔などで見られ、その数は全国でも指折りという。
「山が動くよう」―光を放つホタルの群れが舞い上がるさまは、よく地元でそう形容されてきた。自分たちだけのものにしておくのはもったいない、と川を下りながらホタルを観賞する「ホタル舟」を、奥薩摩(神子地区)、二渡(ふたわたり)の2カ所で、有志が運行している。

川下りを楽しみながらホタル観賞 イラスト:張 佐和子
町観光課の下麦大志さんによると、2006年の北薩豪雨でホタルの数は一時減少したものの、10年たち水害前とほぼ同程度まで回復してきた。「川船で下りながらのホタル観賞は、九州ではここだけ。圧倒された、イルミネーションのよう、と驚かれます」と下麦さん。ホタル舟は、ともに要予約。ホタル狩りはシーズン中、宮之城温泉街のほたる観賞地などでも楽しめる。
アユ漁が解禁される6月の第一日曜(今年は5日)は二渡水辺公園で「川内川鮎まつり」が開催される。川内川の豊かさをぜひ舌でも堪能して。(徳重里香)
ここでいっぷく
日本一和牛とタケノコのコラボ

黒毛和牛たけのこ丼
さつま町といえば竹、そして名種牛平茂勝を生んだ土地だ。特産の黒毛和牛と、タケノコを生かしたご当地グルメ、その名も「黒毛和牛たけのこ丼」が、町内の飲食店で味わえる。
地元産の黒毛和牛とタケノコを使用する以外は、味や盛り付けも各店舗個性豊か。「サシの入ったいい肉なんです」と丼開発に携わった郷土料理店「宮の杜」の森博昭会長。
口に広がる牛の脂のうま味、タケノコの歯触りも楽しく、ご飯が進む。提供店の問い合わせは、宮之城鉄道記念館内の「さつま町観光案内所」へ。
同館は、同丼のレトルトパック(800円)、町のキャラクター「さつまるちゃんグッズ」などもそろう。

さつまるちゃんのどら焼き発見!
見つけた!
知る人ぞ知る、川内川河川敷の足湯

川内川沿いに旅館が立ち並ぶ宮之城温泉。河川敷に、知る人ぞ知る足湯がある。岩場にある天然の“湯船”にたまった湯は、驚くほど透明。底の穴から時折気泡が上がるのが目印だ。旅館玉之湯の片山普介さんによると、もともと河川敷にあった旅館街は1972年の大洪水で流失し、現在の堤防上に移転。足湯の源泉も埋もれていたが、2006年の水害を機に姿を現した。
「暴れ川」とも呼ばれる川内川とともにある温泉街を象徴する足湯。だれでも入れるが、悪天候や増水、ダム放水時は入らないのがルール。
宮之城温泉関連の情報はこちらから!

南日本新聞さつま支局記者
犬塚 政志(44)が紹介する
さつま町のおすすめポイント
夏はとにかく暑く冬はひたすら寒い寒暖差が生み出す米、野菜、果物など食物はすべて◎。おかげさまで体重は2年で3割増。見学なら鶴田ダムや観音滝公園のガラス工芸館。神の湯と呼ばれる紫尾温泉は硫黄感漂う熱めの湯が効く!
- さつま町データ
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- 人口:22,123人(2016年3月現在)
- 面積:303.90km2
- 町の木:モミジ
- 町の竹:孟宗竹
標高1,067mの紫尾山など周囲を山々に囲まれた盆地で、田園や森林、温泉など自然いっぱい。
さつま町のココがスゴい!
- 日本一の早掘りタケノコ
- 「南高梅」は九州有数の産地