
太平洋の荒波にもまれた伊勢エビは、身の締まり、うま味が最高の味わい
内之浦えっがね祭りに訪れたら寄っておきたい3つのビュースポット
叶岳ふれあいの森
内之浦地区のシンボル、叶岳の頂上にあるレジャー施設です。頂上まで1,000段の階段を使うか、クルマで行くかはあなたの体力次第!? 展望所からの眺めは一見の価値ありです。
岸良海岸
内之浦市街地から国道448号線を南下すること20分。眼下にエメラルドブルーの砂浜が見えてきます。岸良海岸では遊泳はできませんが、波打ち際で南国気分を満喫してください! 浜辺にはカフェや、年季の入った重機も放置されていて散策が楽しめます。
宮原ロケット見学場
今年の春に整備されたロケット見学場です。サッカーコート半面ほどの芝生広場から、発射場がばっちり見えます。ビールでも飲みながら見学できたら最高ですね!
それでは、“おでかけスケッチ帳”の世界をお楽しみください。
新鮮な「えっがね」を味わって!

イラスト:張 佐和子
縁起のいいカニという意味があり「えっがね」とも呼ばれている伊勢エビ。この伊勢エビの水揚げが多い肝付町の内之浦地区で10月12日まで、「内之浦えっがね祭り」が開催されている。同町の名物イベントで今年は13回目。期間中は町内の6店舗で伊勢エビ料理を4,000円で味わうことができる。
料理に伊勢エビ250グラム以上使うのが条件。刺し身やみそ汁、焼き物などバリエーションも豊富だ。内之浦の伊勢エビは太平洋の荒波にもまれて、身が締まっており、プリプリとした歯ごたえのある食感が楽しめる。漁は天候に左右されるので、来店前に予約や確認をするのがお勧め。町内の漁協や鮮魚店(3店舗)では伊勢エビの直売も行っている。
祭り期間内に行われている人気企画が、内之浦湾をぐるっと一周する「内之浦湾漁船クルージング」。漁船ならではのスピード感と迫力が人気で、海から眺める街の風景はとても新鮮。地元漁師による穴場スポットの紹介も見どころのひとつ。土・日曜のみの運行で1日2回運航する。所要時間は1時間。高校生以上2,000円、小学生以上500円(小学生未満無料)。3人から運航で要予約。

内之浦湾漁船クルージングは土日限定の予約制

肝付町観光のことなら加治木さんにおまかせ
同町観光協会の加治木智子事務局長は「伊勢エビを食べて、見どころたっぷりの肝付町観光を存分に楽しんでください」と笑顔でPRする。
内之浦えっがね祭り
- 【期間】10月12日(月・祝)まで
- 【問】肝付町観光協会 TEL:0994-67-2888
- 【加盟店】湯の谷温泉、いなかのお店、潮騒荘、コスモピア内之浦、旅館ふくのや・洋食ニューロケット、瀬里奈
- 【伊勢エビ直売】内之浦漁協(活魚センター)、マルケイ水産、コナミ鮮魚
寄り道グルメ
いなかのお店

えっがね定食(4,000円)。刺し身、半カットボイル、小鉢数皿、みそ汁、ごはんが付く。天候により伊勢エビの水揚げ量が変わるので、出かける前に電話で予約を入れるのがお勧め
鹿屋市方面から国見トンネルを抜けて車で約5分、右手に木のぬくもりを感じる丸太作りの建物が見えてくる。「いなかのお店」はオープン8年目。鹿児島市内の和食店で修業を重ねた東泊(こちどまり)景一郎さんがうどんとそばの店として開業した。店内には座敷とテーブル席があり、バリアフリー構造で車いすでの入店も安心。水槽の中では生きの良い伊勢エビが元気に動き回る。

同店は10月12日まで開催されている、えっがね祭りの加盟店。期間中は「えっがね定食」(4,000円)をはじめ、「伊勢エビの刺し身」(2人前およそ2,000円~)、白みそと伊勢エビから出るダシの相性が抜群の「えっがね味噌うどん」(2,500円)が味わえる。東泊さんは「新鮮な刺し身やみそ汁で伊勢エビのうま味を堪能して」と話す。
予約の場合は3日くらい前から当日朝に連絡を入れるのがお勧め。店内ではメダカの販売(100円~)も行っている。
いなかのお店
- 肝属郡肝付町北方1967-4[MAP]
- TEL:0994-67-3387
- 【営】11:00~14:00、18:00~21:00(夜は要予約)
- 【休】不定
- 【P】あり
ちょこっと寄り道【gourmet】
カフェ KAGURA

代表の榮倉(えいくら)孝行さんが「岸良の美しい海を眺めながら食事を楽しんでほしい」と昨年12月に開業。内之浦近海で取れる魚介類のカルパッチョやフライが付いた「KAGURAランチ」(700円)や、アイスコーヒー(400円)などが味わえる。夜は予約が必要で、3,000円のディナーコース(3日前までに予約)なども用意。
ちょこっと寄り道【spot】
叶岳ふれあいの森

内之浦湾を望むようにそびえる叶岳。山頂の「叶岳ふれあいの森」には、麓まで延びる1000段のボードウォークや、年間を通じて利用できる、冷暖房や冷蔵庫を完備したコテージが8棟並ぶ。また最近では、「叶」の文字がカタカナの「ロト」に似ていることから、ロトくじ当選祈願のパワースポットとして人気を集めているのだそう。
叶岳ふれあいの森
- 肝属郡肝付町南方2030-83[MAP]
- TEL:0994-67-3055
- 【営】8:30~17:00
- 【休】なし
- 【P】あり
- 【コテージ料金】6人用(2棟)12,600円(休日前15,100円)、4人用(6棟)8,400円(休日前10,000円)※1人増えるごとに1,600円(休日前1,900円)追加
- memo
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漫画「ゲゲゲの鬼太郎」に登場する「一反木綿」。自分のことを「おいどん」と言い、鬼太郎を背に乗せて、大空を縦横無尽に飛び回る白い布状の妖怪だ。一反木綿は肝付町生まれ。伝承によれば正義の味方ではなく、人の頭や首に巻きついて息の根を止める恐ろしい妖怪なのだそう。生息地は町内波見地区にある権現山の山頂と言われている。怖いもの見たさで足を運んでみる?(田)