山本二三展開幕イベント[2015/07/19制作実演@黎明館講堂]
7月18日から鹿児島市の黎明館で開催中の「日本のアニメーション美術の創造者~山本二三展」(南日本新聞社主催)。「天空の城ラピュタ」「もののけ姫」など日本を代表するアニメの名作を手がけた美術監督・背景画家の山本二三さん(62)が来鹿し、19日、アニメーションの背景画を目の前で描くデモンストレーションを披露してくださいました。

会場風景
会場の黎明館講堂では、約220人の参観者が熱く見守る中、山本さんが屋久島のコケを題材に実演。プロジェクターで山本さんの手元が映し出されると、観客は職人技の素早く細やかな動きに見入り、最後には、画用紙に表れた森の精霊に拍手が湧き起こりました。
山本さんは背景画家としての下積み時代や映画制作現場でのエピソードも交えながら、50分ほどで絵を描き上げました。

実演に使った絵筆、ポスターカラー、絵の具を混ぜる皿、取材写真も公開
「山本二三展~日本のアニメーション美術の創造者」は鹿児島市の黎明館で8月23日まで。アニメでは一瞬しか見られない風景もじっくりと堪能できます。背景画をバックに映画の登場人物になれる撮影コーナーも人気です。制作実演で描いていただいた「屋久島 苔の精霊」も展示しています。繊細な筆致、そしてアニメならではのセル画を重ねた丁寧な質感描写など、原画でしか見られない表現をぜひ会場でお楽しみください。
上記のイベントは全て終了しました。