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愛車が追突され廃車に。慰謝料請求は可能? | 弁護士の法律Q&A

Q

大切に乗っていた愛車が追突されて廃車になりました。とてもショックを受けたのですが、慰謝料は請求できますか。

A

原則として物損事故での慰謝料は認められません。例外的に認められるケースもありますが、非常にまれです。

民法の規定では、事故により人的損害と物的損害のどちらが生じたかを区別することなく、これにより精神的損害が生じたときは、精神的損害に対する賠償をする必要があるとされています。つまり、物損事故による慰謝料請求自体は、法律上可能なのです。

しかし、実務上は、物的損害、つまり財産的権利の侵害に対しては、財産的損害に対する賠償を受けることによって、それに伴う精神的損害も同時に補填(ほてん)されると考えるのが通常です。要するに、物が壊れた場合には、修理可能な場合には修理を、修理ができなければ時価額の賠償をすれば、それによって同時に精神的損害も癒やされる、とされるのです。

したがって、物損事故による慰謝料が認められるケースは極めてまれです。実際の裁判では、財産的権利を侵害された場合に慰謝料を請求するためには、被害者の愛情利益や精神的平穏を強く害するような特段の事情が必要である、という基準を明らかにしています。

具体的には、ペット(法律上は物的損害として扱います)がケガをした、自宅に車が突入してきた、といった事情がある場合に、慰謝料請求が認められています。単に愛着がある物が壊されたという程度では、慰謝料請求は困難であるといえます。

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法律Q&A

教えてくれた人

弁護士法人あさひ法律事務所 鹿児島事務所 牧瀬 祥一郎 先生

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弁護士:牧瀬 祥一郎さん

2017年4月より牧瀬法律事務所に名称変更致しました。過去の事例や費用についてご覧いただけます。
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