
よそでは食べられない!! 貴重な食材を使ったご当地グルメ
〇〇ラーメン、〇〇ハンバーガー、〇〇カレー……。
どこにでもあるけれど、その土地ならではの個性を持ったご当地グルメ。
一昨年オープンした「鉄板焼き こもれび」のお好み焼きも、ちょっとよそでは食べられないそんな味。生地にも自家製ソースにも屋久島産の鯖の本枯節を使用。島内ではほとんど流通せず、関東の老舗蕎麦店などに出荷されている貴重な食材です。
島育ちの店主は、関西への就職で島を離れた際、初めてお好み焼きに出会い、給料のほとんどをつぎ込むほどに、通い詰めたといいます。
トッピングは豚バラやネギといった定番以外に、バターライスなんて変わり種も。屋久島産の水イカや車海老もそろってます。
サイドメニューもひとひねり。目の前でチーズを削ってくれるシーザーサラダやヘルシーな鉄板唐揚げ、極太の麺がもっちりのやきそば。地元産の筍を鉄板で焼き上げたり、友人の畑でとれたディルをポテトサラダに混ぜ込んだり、旬の食材を使った期間限定メニューも。
鯖味噌の焼きおにぎりは、祖母がいろりで練り上げた鯖味噌の味を思い出しながら、試作を重ねました。使われる鯖は、生地やソースに使われる本枯節の副産物であるなまり節をスモークした「荒節」で、島の中ではこちらが「鯖節」と呼ばれ、広く流通しています。ほんのり甘い鯖味噌は、島民のソウルフード。
デザートのかからんぜんざいも、郷土菓子のかからん団子をぜんざいに仕立てたもので、こちらも店のオリジナル。自ら摘んで下ごしらえしたよもぎの葉をたっぷりと加えた団子が、小豆にからんでいい香り。昼食のデザートにはもちろん、ティータイムにも楽しめます。
島産の梅を使った梅ジュースもさわやか。こちらもなくなり次第終了の期間限定メニュー。さりげないけれど、どれも工夫が施された店の味なのです。
その名の通り、こもれびに包まれた宮之浦川沿いの店は、どの窓も緑でいっぱい。
観光名所、白谷雲水峡へ向かう道沿いにあるので、トレッキング帰り、ひと息つきに訪れても。また、店の近くにはピクニックに最適の川辺もいくつかあるので、お好み焼きやおにぎりをテイクアウトして、清流に足を浸してのんびりいただくのも贅沢な過ごし方かもしれません。
GW過ぎをピークに、近所の屋久島総合自然公園では、蛍が見ごろに。
週末のみ、夜の営業をしているので、蛍見物もかねてお出かけしてみては。
鉄板お好み焼き こもれび
- 屋久島町宮之浦2560-27[MAP]
- TEL:0997-42-3990
- 営/ランチタイム11:30~14:00、ティータイム14:00~17:00(ディナータイムは金土のみ~21:00)
- 休/月曜