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林家彦いち さん | 型にはまらず、可能性を追い掛けてほしい

ネタ作りに妥協は一切なし。想像の世界で遊ぶ楽しみを落語で伝えていきたい…

◆ON “粘り強さを育んだ学生時代”

親が転勤族で転校を繰り返していたせいか、小中学生時代は新しい環境に負けないよう「強くなりたい」という気持ちが子供心にあり、柔道を習っていました。その気持ちがピークに達したのか、高校時代はものすごく体を鍛えていました。

吹上町(現日置市)の自宅から加世田高校まで片道十数キロを自転車で通学していましたが、毎朝3時に起きて勉強し、5時半から5キロ走った後に登校して筋トレを1時間行い、授業が始まるころはもうヘトヘト。放課後は柔道部で練習して帰宅という生活を3年間続けました。なぜか「体の幹を鍛えないと何もできない」と思い込んでいて、がむしゃらにやっていました。粘り強さや諦めない気持ちの強さはこのころ養われたのかもしれません。

極真空手の大山倍達(ますたつ)さんに憧れて、空手をしようと国士舘大学に入学。空手の練習の傍ら演芸場に足を運ぶようになり、生で見る落語の面白さに夢中になって大学を中退し、林家木久蔵(初代)師匠に入門しました。


趣味のアウトドア活動

趣味のアウトドア活動

林家彦いち さん

  • 落語家

1969年生まれ、霧島市出身。国士舘大学文学部中退後、初代林家木久蔵に入門。

1990年池袋演芸場にて初高座、93年、二つ目に昇進し「林家彦いち」に改名。2002年、真打ち昇進。04年には三遊亭白鳥らとSWA(創作話芸アソシエーション)を結成し8年間活動。

05年「彩の国落語大賞」受賞。落語のほか文筆家、写真家としても活躍している。南日本新聞「オセモコ」で「彦いち わっぜか噺(ばなし)」を連載中(毎月最終金曜日掲載)。

HP:林家彦いち公式サイト

◇OFF “好奇心に突き動かされて”

子供のころは物語を読むのが大好きで、ページの向こうの世界に想像を膨らませていました。見えないものに思いをはせ、わくわくするのが好きというのは今も変わらず、自然の造形美や文化遺産を体感したくて世界中を旅しています。

落語でもお客さんが想像を膨らませて、わくわくできるような噺(はなし)をします。古典はもちろん大事ですが、「彦いちの落語」を作りたくて前座のころから新作作りを始め、すでに150以上のオリジナル作品があります。人気作品の「熱血怪談部」は今春、「ねっけつ!怪談部」という絵本として出版しました。落語と絵のコラボレーションで、子供から大人まで楽しめます。

「ねっけつ!怪談部」

趣味のカメラやかばん好きが高じて写真集を出したり、「彦いちの懐(ふところ)かばん」という商品名のオリジナルバッグをデザインしたりもしました。思えば、好奇心と「好き」という気持ちに突き動かされながらここまできました。若い人には型にはまらず、自分の好きなことや可能性を追い掛けてほしいと思います。

 

10問10答

Q
大事なものは?
A
時間、人
Q
影響を受けた本は?
A
「青春を山に賭けて」(植村直己著)
Q
最近気になった新聞記事は?
A
両輪駆動自転車、人工のクモの糸の開発
Q
日常生活で心掛けていることは?
A
体全体で動く
Q
これから挑戦したいことは?
A
明日を生きる
Q
好きな映画は?
A
マルクス兄弟(アメリカの喜劇俳優)の作品
Q
今、熱中していることは?
A
低酸素運動
Q
落語を続ける原動力は?
A
好奇心
Q
鹿児島の思い出は?
A
長島での「びな(貝)」採り
Q
旅で印象に残っていることは?
A
ベネズエラなどにまたがる南米のギアナ高地を高座に見立てて正座をしたこと

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私服=至福の時間

このシリーズは【私服=至福の時間】として、南日本新聞生活情報誌てぃーたいむに掲載されたものです。鹿児島ゆかりの方々に、仕事(ON)とプライベート(OFF)の楽しみ方について話を伺います。

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