
口永良部島に移住して15年。小さな活火山の島に暮らす主婦がこよなく愛す口永良部島のステキな所を紹介します。
離島の中の離島・口永良部島①
湯向(ゆむぎ)温泉
皆さんは口永良部島(くちのえらぶじま)をご存知ですか?
昨年の夏、島の中心に位置する新岳(しんだけ)が34年ぶりに噴火し、ニュースなどでも取り上げられたので覚えていらっしゃる方もいるかもしれませんね。
口永良部島は、屋久島の北西約12kmに位置するひょうたんの形をした小さな島。島内には噴煙を上げる新岳を囲むように4か所の温泉がある自然の恵みあふれる活火山の島です。人口は約140人ほど。一日一便、屋久島から出ている町営船「フェリー太陽」が唯一の交通手段という離島です。
4か所の温泉、「寝待(ねまち)温泉」「西の湯温泉」「湯向(ゆむぎ)温泉」「本村(ほんむら)温泉」はどこも効能が異なり、島民は汗疹(あせも)が出来たら「寝待温泉」、畑仕事で体が疲れた時は「西の湯温泉」などなど、使い分けて利用しています。
今回、皆さんにご紹介する温泉は「湯向温泉」。
「フェリー太陽」が到着する本村港より車で約40分。
屋久島を間近に望む、のんびりとした湯向集落の湯として親しまれている温泉です。
その昔、白い鶏が温泉の場所を知らせたとされていて今でも温泉小屋の裏には鳥の権現様が祭られています。
白い湯の華が舞う温泉は、腰痛、肩こり、関節痛などの神経痛に効くとされていて、波の音を聞きながら南国の日の光と湯けむりに包まれて入る温泉は本当に身も心も癒してくれます。
女湯の脱衣所にはベビーベッドが置いてあるので赤ちゃん連れでも安心して行けますよ。
(これは大事なポイントで、寝かせないと服が着れない小さな赤ちゃん連れだと行ける温泉が限られてきてしまいます。口永良部島では、4ヶ所の温泉の中、「西の湯温泉」と「寝待温泉」は無理かも、。逆に「湯向温泉」「本村温泉」は赤ちゃん連れでも大丈夫です。)
お風呂上がりに、遠く屋久島を眺めながら湯向の桟橋でゆっくりするのも気持ちが良いですね。
湯向温泉 ゆむぎおんせん
- 泉質:含硫黄泉、ナトリウム・カルシウム塩化物泉
- お湯:無色透明、酸味、弱硫化水素臭
- PH:4.7
- 入湯料:大人/200円、子供/100円
- 営業時間:一日中、いつでも入れます
口永良部島までのアクセスなどについては、口永良部島ガイド協会HPでご確認下さい。