
丼に惜しげもなく盛られたウニが食欲をそそる。写真提供:阿久根市美しい海のまちづくり公社
道の駅「阿久根」
うに海鮮丼を試食する!!
取材の時期はうに丼祭り(=うに丼は写真上)の開催前だったのですが、取材当日、道の駅「阿久根」さんで4月1日から期間限定で提供するという「うに海鮮丼(=写真下)」を試食させていただきました!
たっぷりのウニに、阿久根近海で取れた新鮮な魚介がたっぷりと盛られた華やかな一品。「編集長、自分だけごめんなさーい!」… 他のフェリアスタッフに後ろめたさを感じつつも、至福のひとときを過ごさせていただきました。。。笑
新鮮な魚介類
阿久根駅
勇壮な船団パレード
ムラサキウニ
阿久根では「かちっどん」と呼ばれる男衆が海に潜ってウニ漁を行うのが伝統。水揚げされたウニの加工は女性の仕事。
[写真提供:阿久根市美しい海のまちづくり公社]

それでは、“おでかけスケッチ帳”の世界をお楽しみください。
良質なムラサキウニを丼で味わう

イラスト:張 佐和子
4月18日から5月17日まで、阿久根市で「うに丼祭り」が開催される。ムラサキウニの漁場がある同市の名物イベント。今年で9回目。
期間中は和食やフレンチなど市内の16店舗が、それぞれの個性を生かしたうに丼を提供する。

各店ならではの丼が楽しめる
ウニ漁の解禁は3月中旬。阿久根産のムラサキウニは、海女ではなく「かちっどん」と呼ばれる男衆によって水揚げされる。身は小ぶりだが濃厚な味とクリーミーな舌ざわりが特徴。

ムラサキウニ
うに丼祭りでは、1食で80g以上使うのがルールになっている。料金は全店2,500円。漁は天候に左右されるので、来店前に予約や確認が必要だ。参加店舗の道の駅「阿久根」の畠中義文駅長は「阿久根のムラサキウニはとにかく新鮮。生ウニのうま味をぜひ堪能して」と話す。同駅ではうに丼祭りに先駆けて、4月1日から期間限定で「うに海鮮丼」(2,000円)を味わうことができる。参加各店の料理内容などは、阿久根市観光連盟のホームページに掲載している。
阿久根の春を彩るもうひとつのイベントが、山手の集落・弓木野地区で3月29日に開かれる「たけのこ祭り」。ふるまい鍋や、掘りたてのタケノコを釜ゆでと生で販売する。阿久根市総務課の寺園勝夫さんは「海に山に春の阿久根はおいしい催しがもりだくさんです。ぜひお立ち寄りください!」。
阿久根うに丼祭り
- 【問】阿久根市観光連盟「阿久根まちの駅」
- 【TEL】0996-72-3646
- 【HP】阿久根市観光連盟
弓木野地区たけのこ祭り
- 阿久根市山下3771 弓木野区たけのこの里
- 【問】弓木野区 区長
- 【TEL】0996-73-3058
寄り道スポット
阿久根駅

駅舎中央の待合室は吹き抜けの一部2階建て。コンサートやギャラリーなど多目的に利用できる
昨年(2014年)5月、「にぎわい交流館阿久根駅」として新装オープンした同駅。駅舎の設計を手掛けたのは、九州新幹線のデザインで知られる水戸岡鋭治さん。駅舎の床や壁、待合室のイスなどには木材がふんだんに使われており、木の温かみが感じられる懐かしい空間だ。「まちの迎賓館」「まちの公民館」をコンセプトに、訪れる人たちが交流したり、くつろいだりする場として親しまれている。
駅舎内には、木製のおもちゃや「木のプール」を備えたキッズコーナー、JR九州クルーズトレイン「ななつ星」で食事を提供するレストランのカレーが味わえる食堂、図書館など、親子で楽しめる施設を完備。
旬なもの市(毎月第1日曜)、音楽ライブ(毎月第3日曜。4月は第2日曜)などイベントも積極的に開催する。

木のおもちゃが豊富なキッズコーナー
阿久根市商工観光課の堂之下浩子さんは、「3月29日は『肥薩おれんじ鉄道感謝デー』として、1回の乗車につき300円(小学生以下100円)で利用できます。この機会にぜひ阿久根に遊びにきてください!」とPRする。
阿久根駅
- 阿久根市栄町1[MAP]
- 【TEL】0996-73-4850
- 【営】7:00~21:00(食堂=11:00~14:00、17:00~20:30)
- 【休】なし
- 【P】19台
ちょこっと寄り道【event】
黒之浜の船団パレード

旧暦の3月10日(今年は4月28日)、阿久根市北部にある黒之浜港で毎年行われる伝統行事。色とりどりの大漁旗を掲げた十数隻の漁船が、同港から黒之瀬戸大橋間を3往復してその速さを競う。波止場から見学することができ、その勇壮な姿に観客から大きな声援が上がる。パレード開始は9時から。
黒之浜の船団パレード
- 阿久根市脇本9605-10[MAP]
- 【問】北さつま漁業協同組合 黒之浜支所
- 【TEL】0996-75-0012
ちょこっと寄り道【gourmet】
道の駅「阿久根」の鮮魚

道の駅「阿久根」でひときわ目を引くのが、阿久根近海で水揚げされた鮮魚の数々。アジやサバ、イワシ、キビナゴなど名物の地魚がずらりと並ぶ。これからの時期は、黒之瀬戸の早い潮流で身が引き締まったサクラダイがおすすめだ。クーラーボックスや保冷バッグを持参すれば持ち帰り用の氷のサービスもある。
道の駅「阿久根」
- 阿久根市大川4816-6[MAP]
- 【TEL】0996-74-1400
- 【営】物産館=9:00~18:00(4月1日~19:00まで)、レストラン=10:30~17:00
- 【休】12月31日、1月1日
- 【P】あり
- 【HP】阿久根市美しい海のまちづくり公社
- memo
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藩政時代、海運業で栄えた阿久根の豪商・河南家。代々「源兵衛」を名乗り、薩摩藩の御用商人として藩財政を助けたり、阿久根のために尽力したりした“郷土のヒーロー”として知られる。この源兵衛船の航海安全を祈念した盛大な祭りが旧暦の3月10日に行われたことから、以来、この日になると各地で催し物が開かれるようになり、現在まで続いているのだそう。(田)