
漢方と食養…
慢性病で薬を手放せない人が少なくありません。しかし、いくら良い薬を飲んでいても、日ごろの食生活が悪ければ意味がありません。食事は体にとって大事な土台になるからです。私が師事した漢方の先生は、このことを口酸っぱくして言っていました。また、漢方の大事な勉強の一つに「食養の啓蒙普及」を挙げていました。
食養の基本は「五味」。鹹(かん)味(塩辛い味)、酸味、甘味、苦味、辛味です。これらのバランスを保ちながら食事を取るのが好ましいのです。幸運にも鹿児島の食材にはこれらの五味がすべてそろっています。今回から始まるコラムでは、私たちの身近なスローフードを、漢方の目線で書いていきたいと思います。
肝臓を守ると考えられている“ダイダイ”
手始めに「ダイダイ」です。昔はどこの家庭の庭先にも植えてありました。ダイダイは酸味の食品で肝臓を守ると考えられています。
そして、かんきつ類は胃薬などに用いられるように、胃を守ります。鍋には欠かせませんし、焼き魚などにもよいですね。
- 漢方薬の一口メモ
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認知症予防に効果的な漢方
最近、漢方薬による認知症予防効果が話題になっています。東洋医学会でも発表されました。実際に思った効果が期待できるのは今のところ一社の製品のみです。詳しくは当店にお問合わせください。
教えてくれた人

笑漢堂薬局の
川畑耕平さん
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