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パイナップル|南大隅の農園で育てるこだわりの味

太陽が育む 南国の味

南国のフルーツ、パイナップル。太陽をいっぱい浴びて育った果実は黄色く色づき、早い年は5月に最盛期を迎える。「今年は例年より遅い」という7月中旬にハウスを訪ね、まだ少し青い果実をもいでもらうと、甘い香りが広がった。

代表の濵田龍也さん(54)は高校卒業後、地元・鹿屋を離れ、大阪府でリサイクルショップを経営していた。先に移住していた兄で農家の祐一朗さんが試験的に育てたパイナップルを食べ、そのおいしさに感動。自らも移住を決意し、兄から栽培を引き継いで今年で4年目になる。

代表の濵田龍也さん(右)と、妻の香織さん。香織さんはパイナップルの加工品や、直営カフェの運営に携わる

南大隅は晴れの日が多く、冬も温暖な気候で栽培に向いているという。農園では3種のパイナップルをハウス栽培する。水分が少なくしゃきしゃきとした食感の「スナックパイン」をメインに、桃のような風味でねっとりとした甘さの「ピーチパイン」、酸味のある「ハワイ種」を計2400株ほど育てる。完熟してから収穫する果実は、舌がぴりぴりする感覚が少なく、強い香りと甘さが特長だ。

葉は硬く、とげが多いためけがが絶えない。「パイナップルを作る農家が少ないのは、痛いからだよ」と龍也さんは笑う

「水分量が多すぎると、味がぼやける」と水やりに気を配る。収穫の2~3カ月前には水を絶ち、栄養を蓄えようとする性質を利用して糖度を上げる。

「直接お客さんに届けたい」との思いから、オンラインショップと直営カフェでのみ販売。味にこだわり「昨年は納得できなかったので、販売しなかった」という徹底ぶりだ。客の笑顔を見るために、おいしさの追求は続く。

濵田農園

  • 南大隅町根占山本4108-1
  • 090(4645)4270

パイナップルは追熟しないため、取れたてがみずみずしくおいしいという

よかもんのススメ…

hello! brand new days(ハローブランニューデイズ)

濵田農園直営のカフェ。パイナップルやパッションフルーツを使ったドリンク、マフィンなどが楽しめる。パイナップルの旬の時期は青果や、パイナップルジャム、パッションフルーツのバターなどの加工品も販売する。

龍也さんが古民家をリノベーションしたゲストハウスも併設し、1日1組限定で宿泊できる。海に面しており開放的で、目の前に広がる景色や海風が心地良い。「夏はもちろん、秋もおすすめ。夕日がきれいですよ」と香織さん。非日常な空間を満喫して。

hello! brand new days(ハローブランニューデイズ)

  • 南大隅町根占辺田908-1[MAP
  • TEL:090(4645)4270
  • 営/土・日曜 11:30~16:00

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