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山形屋の焼きそば|ふるさとのデパートが生んだ、今も変わらぬ素朴な逸品

県民が愛する“いつもの味”

デパートの大食堂は家族と出かける特別な場所―。そんな子どもの頃の記憶がある人も多いだろう。鹿児島県民の思い出が詰まった、山形屋1号館7階の山形屋食堂(鹿児島市)。今から80年前の1943(昭和18)年7月1日に山形屋のグループ会社・山形屋食堂(現ベルグ)が発足し、食堂運営を始めた。看板メニューはおなじみ「焼きそば」。ベルグの杉山行広営業部長は「30年ぶりに帰省したというお客さまも、変わらない味を喜んでいた。思い出の1ページとなっている」。

個室・霧島に飾られた、昭和初期の大食堂の写真。おしゃれをして出かける特別な場所だった

年間約23万食と、驚異の売り上げを誇る焼きそば。小湊新吾総料理長は「シンプルですが、素材のうま味を引き出しているのがおいしさの秘けつ」と語る。あんは、チキンスープがベース。キャベツやシイタケ、モヤシなどの野菜と豚肉、イカを炒め、スープと煮ることで野菜の甘さ、具材のうま味を引き出す。トロトロのあんとパリパリの麺の相性は抜群。オリジナルの三杯酢をかければ二度おいしい。

焼きそばの相棒・三杯酢。来店した人の4割が焼きそばを注文するため、どの卓上にも置いている。
焼きそばは普通780円、ミニ600円、大盛り1180円

焼きそばは65年前、当時の料理人が手掛けたとされる。レシピは代々継承されてきた。小湊総料理長は「お客さまが育ててくれたメニュー。後世にしっかりと受け継ぎたい」と胸を張る。

焼きそばとともに時を刻んできた食堂。「お客さまとのふれあいがこの食堂の魅力。ふるさとをもっと好きになれる場所でありたい」と杉山営業部長。ふるさとのデパートでは、これからも“いつもの味”が待っている。

山形屋食堂

  • 鹿児島市金生町3-1 山形屋1号館7階
  • 099(227)6165

80周年を記念した特別メニューも期間限定で展開中。7月は1カ月間、9品の小鉢や焼きそばが楽しめる「松花堂」を提供

よかもんのススメ…

持ち帰れる「焼きそば」

1食(450g)648円。量は食堂のミニサイズ同等

小湊総料理長ら食堂スタッフがコロナ下に「新たなことにチャレンジしてみよう」と、持ち帰り用の焼きそばを開発した。長い歴史でもテイクアウト商品は初めて。店の味がそのまま楽しめるようにこだわった。当初は食堂のみだったが、2号館地階の弁当コーナーでも販売している。1日50食限定。早い時には昼前には無くなってしまう。山形屋食品仕入部・阿久根ひとみ課長は「若い世代の皆さんにも食べてもらい、山形屋に足を運ぶきっかけとなれば」と期待する。山形屋ストアの鹿児島県内15店舗でも購入できる。

山形屋 2号館地階

  • 鹿児島市金生町3-1[MAP
  • TEL:099(227)6111(代表)
  • 営/10:00~19:00

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