
「術後疼痛症候群」の治療
じゅつごとうつうしょうこうぐん
前回の病態に続き、今回は『術後疼痛症候群の治療』についてお話しします。
術後疼痛症候群の主な原因は手術後の骨や筋肉、神経の炎症や脊柱管狭窄の再燃などであり、難治性の痛みであることが多いです。しかし、いきなり再手術というわけではなく、まずは保存療法から始めていきます。
保存療法には
- 薬物療法(消炎鎮痛剤、神経障害性疼痛治療薬など)
- 神経ブロック療法
- リハビリ(けん引、温熱、運動療法など)
- 装具療法(コルセットなど)
などがあり、『神経ブロック療法』を中心として数種類の保存療法を組み合わせて治療を進めていきます。神経ブロックと一言で言っても、以前のコラムでもお話ししたように、それぞれ首には首の、腰には腰の神経ブロックがあり、その中でもさまざまな種類のものを症状やご希望に応じて適宜使い分けていきます。
A.神経根ブロック:炎症している神経の根元に注射して炎症を抑える治療法
B.パルス高周波療法:パルス高周波を使い、長期間にわたり痛みを軽減する高度な治療法
などはある程度共通しています。しかし、残念ながら保存療法の効果が乏しく、痛みが残る場合などは再手術を推奨することもありますが、「もう手術はしたくない」「とにかく痛みを何とかしてほしい」という方にはC.脊髄刺激療法(SCS)を推奨しています。

もっと詳しく話をお聞きになりたい方は一度ペインクリニック内科を受診し、治療の幅を広げてみてはいかがでしょうか? ご希望に応じて、注射やSCSは怖いという場合や内服やリハビリのご相談などお一人お一人にあったオーダーメイド治療が可能ですので、遠慮なく気軽にご相談ください。
フェリア紙上クリニック担当医

ペインクリニック内科
整形外科
麻酔科
前原光佑 先生
医療法人誠心会 前原総合医療病院
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