
今回の資格
着つけ師
人に着物を着せつけることができるスキル。成人式の振袖や結婚式での花嫁衣裳、日本舞踊の発表会などさまざまな場面で活用できる。きつけ塾いちきでは、全日本きもの文化研究協会が認定する民間資格の一つとして修了証と認定証を取得できる。「振袖専科」「日本舞踊コース」など学びたい内容を選択して学べる。また、人に着せつける技術と自分で着る技術は異なるため、自身で着たい場合、別のコースで学ぶ必要がある。
取得までの道
コースにより8~12回ほど稽古を受けます。自分が何を専門的に学びたいかでコースが変わります。振袖を学ぶ「振袖専科」、日本舞踊などの衣装を学ぶ「衣裳方初級認定」、自分自身が着られるようになりたい人に向けた「手結びコース」もあります。コースを修了すると修了証が発行されます。仕事として活用するためには認定試験を受けて、免状を取る必要があります。
🟧費用の目安:入会金5500円、受講料(10回)8万8000円、認定料7万7000円
🟧期間・時間:3カ月~半年ほど(受講頻度により異なる)。1コマ120分
取得したらできること
何度も練習を重ねて美しく、崩れない着せつけが素早くできるようになります。さまざまな体形の人に対応できるよう、帯の締め具合や結び方など、あらゆる着せ方を学びます。着方だけではなく着物の柄やそれぞれの名称の意味、時代背景も含めて教えるので、着物について全般的に詳しくなれます。
こんな人にオススメ
まずは「着物が好き」「着て出かけたい」など着物への興味があると良いですね。受講生は仕事のために資格取得を目指す人、趣味で習う人などさまざまな目的で頑張っています。若い人から年配の人まで幅広い人が通います。
持っててよかった、着付け資格
成人式の時期は美容院や写真スタジオで着せつけができる人の募集があり、資格があれば働くことができます。学びを突き詰めて、自分で着つけ教室を開くこともできます。晴れの日に着物を着る文化がある日本では、着つけ師の存在は重要。長くスキルを生かせそうですね。子どもの入学式、卒業式、結婚式など、着物を着る場面はたくさんあります。自分で着物を着られたり、身近な人に着せつけたりできると、人生の節目がよりすてきになりそうですね。
教えてくれた人

きつけ塾いちき
学院長 市来 康子(いちき・やすこ)さん
日本の着物文化の発信のため43年前、宮崎県できつけ塾を開校。自身で立ち上げた全日本きもの文化研究協会の審査委員長を務め、卒業生は1300人以上。現在は東京、広島、山口、福岡、熊本、宮崎、鹿児島に支部を構える。
きつけ塾いちき
- 鹿児島市中央町15-2 パレロワイヤルマツモト403[MAP]
- TEL:099(206)7337