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鹿児島県歯科衛生士会 会長|可能性とやりがいを伝えたい

下川 真弓さん
(太田歯科/鹿児島市)

「仕事が楽しくて、あっという間に20年が過ぎていた」。歯科衛生士として勤務する傍ら、鹿児島県歯科衛生士会の会長を務める。同会は「県民の口腔の意識を高め、健康寿命を延ばす」を主な目的に、歯科衛生士の研修会の実施や、県民に向けたイベントでの保健指導をする。

一生を通し 患者と関わるやりがい

小学生の頃、通っていた歯科医院の歯科衛生士に憧れた。学校の出来事や趣味などについて話し、楽しい時間を過ごせる歯科医院が好きだった。念願の歯科衛生士になり、患者と触れ合う時間は楽しく、夢中になった。

診療中は患者の趣味や普段の生活など、歯科治療以外の話をするよう心がける。ふとした会話から、今後の治療のヒントが見えることも。「仲良くなって、歯科医院への苦手意識を少しでも軽くできたら」と患者に寄り添う。

「たくさんの人と一生を通して関わることができ、いろんな出会いがある」と歯科の楽しさを語る。一番年少の患者は、歯が生え始めた乳児。健やかな歯の成長を促すには乳児期の呼吸の仕方や、授乳の姿勢も重要だという。呼吸しやすい抱き方など、歯科以外のアドバイスを保護者にすることも。「歯科医院は病気になる前の予防で、何歳からでも通うことができる場所」。患者の人生に寄り添える仕事にやりがいを感じる。

仕事の魅力を伝えたい

「仕事の楽しさを一人でも多くの歯科衛生士に伝えたい」と後輩の育成に奮闘する。歯科衛生士は常に人手不足で、就職後に数年で離職することも。「閉鎖的な空間で悩みを抱えがち。人間関係や仕事の悩みを相談できる人が身近にいることが大切」。他院の歯科衛生士とふれあうことで視野を広げ、悩みの解決につなげてほしいと、研修会や交流会などを開催する。歯科衛生士の専門学校での出前授業では、仕事の楽しさを伝える。

近年、歯の健康と全身の健康の関連性は注目され、県の取り組みも活発になっている。高齢者の健康促進を目的とした行政の会議に呼ばれるなど、発言の場が増えた。「歯科衛生士の注目度は上がっている」と手応えを感じる。「可能性のあるわくわくする仕事。若い世代に興味を持ってもらえるように、これからも頑張りたい」

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下川 真弓(しもかわ・まゆみ)さん
プロフィール

1980年指宿市生まれ。鹿児島歯科学院専門学校卒業後、指宿市の二つの歯科医院にて勤務。2017年公益社団法人鹿児島県歯科衛生士会会長に就任。現在、医療法人仁慈会 太田歯科医院に勤務する。

今これに夢中です

「ランニング」

毎朝6~7㎞、休日は15~20㎞走ります。海沿いを走って桜島を眺めたり、城山展望台に上がったりとリフレッシュできます。今年のいぶすき菜の花マラソンでは、4時間20分の自己最高記録でゴールできました!!

資格について

歯科衛生士免許、MDEデンタルエステシャン・オーラルセルフケアマイスターアドバイザー、分子栄養学ONP栄養カウンセラー、メディカルHSP・HSS・HSCカウンセラー

今後の目標

フリーランスになること。他の医院を掛け持ちして働きたいです。多くの歯科衛生士と関わり、楽しく学ぶこと、働く楽しさを伝えたいです。

 

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鹿児島で働く女性たちを紹介しているFelia!の『クローズアップ』。いろいろな職場で輝いている彼女たちの姿や、これまでの足取りをご紹介します。

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