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転落事故から幼児を守ろう

二重三重の安全対策を

3月下旬、名古屋市のマンションから2歳の双子男児が転落死するという、痛ましい事故が起きた。今回の事故を教訓に、どうしたら悲劇を繰り返さないのか、3児の母で保育士の資格を持つ、鹿児島純心女子短期大学の森木朋佳准教授(発達心理学)に聞いた。

森木准教授によると、2歳前後は身体能力が急激に発達する時期。知能も高く「大人が開け閉めするのを見て、どうしたら窓が開くのかが分かる」という。好奇心も旺盛で「大人の行動を見て、自分も開けたくて仕方なくなる」と分析。頭が大きいため、腰の高さまで身を乗り出してしまうと、転落の恐れがあるという。

安全対策として、スライド式の窓には補助錠を設置し、換気のために窓を開けても、子どもの頭が出ない範囲に設定するよう呼びかける。「幼児は工程が二つ以上の動作が苦手で、うまくいかないと開けるのを諦めがち」なためだ。ねじ止めタイプやチャイルドロックのある補助錠にすると効果的という。

子どもの好奇心と行動力を侮らないことが大事

静かになったら声掛けて

また、子どもは熱中すると声を出さなくなりがちで「声がしなくなったと思ったら、声を掛けるのも予防策の一つ」と指摘。「幼児は日々成長するが、その先にある危険には思いが及ばない。親をはじめ周りの大人が気を配って」と話した。

教えてくれた人

森木 朋佳さん

(鹿児島純心女子短期大学准教授/発達心理学)

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