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自分の相続分だけ亡き父名義の預金を下すには | 弁護士の法律Q&A

Q

亡くなった父名義の預金を下ろそうとしたら、遺言書がない場合は相続人全員の同意が必要と言われました。自分の相続分だけでも下ろせないのでしょうか。

A

金融機関の一般的な対応としては、全員の同意が必要です。

預金の名義人が亡くなった場合、銀行などの金融機関は、その預金全額を凍結します。当然ですが、相続人が1人である場合は相続人単独での払い戻しが可能です。しかし、相続人が複数の場合、名義人の相続人単独で預金を下ろそうと思っても、他の相続人全員の同意がない限り、支払いには一切応じてもらえないことがほとんどです。

しかし、法律上、預金は名義人の死亡により当然に分割されるものとされています。例えば、預金が100万円あり、相続人が子2人だけである場合には、預金は半分に分割され、子らはそれぞれ50万円ずつの預金を承継することになります。よく誤解されていますが、100万円の預金を子ら2人が共有するわけではありません。

したがって、自分が相続人であることを証明すれば、相続人は自分が承継した金額の限度で、単独で預金を下ろすことができるはずです。ところが、預金は、遺産分割協議などで具体的な取り分で紛争になるケースが多く、金融機関としては、相続人単独での払い戻しに応じると、金融機関自身が紛争に巻き込まれるおそれがあります。このような事情から、金融機関は相続人全員の同意を求めていると考えられます。

したがって、現実問題として、預金の払い戻しを求めるには、金融機関の要求する書類をそろえるしかありません。ご自分の預金をめぐって相続人間のトラブルが予想される場合には、遺言書を残したり、生命保険を利用するなどの生前の対策が必要です。

なるほど

法律Q&A

教えてくれた人

弁護士法人あさひ法律事務所 鹿児島事務所 牧瀬 祥一郎 先生

牧瀬法律事務所
弁護士:牧瀬 祥一郎さん

2017年4月より牧瀬法律事務所に名称変更致しました。過去の事例や費用についてご覧いただけます。
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