
日々私たちの体を支えてくれる「足」。足の健康は、全身の健康や美しさにもつながります。春は軽やかな足取りで一歩を踏み出しましょう♪
足を整える
外反母趾(ぼし)や膝が痛いなど、たくさんの人が抱える足の悩み。解決するためには足もとを整えることが大切です。足のお悩みの原因や解決方法についてBENESU(ベネシュ)(鹿児島市)で聞きました。
足を支える三つのアーチがカギ
人の足は片足で28個の骨や靱帯(じんたい)で形成される。これらがアーチ(弓)状になり、歩く時の衝撃を吸収し、重心バランスを保つ役割を果たしている。

足を支える三つのアーチ
🟩外側アーチ:小指からかかとのアーチ
🟩内側アーチ:土踏まず部分のアーチ
🟩横アーチ:親指から小指のアーチ
アーチの崩れが体全体に影響!
三つのアーチのバランスが崩れると、足がかかとから内側や外側に倒れ、甲高や扁平(へんぺい)足など足の変形が起こる。変形した足をそのままにし、歩行し続けると膝や腰など体全体にさまざまな影響を及ぼす。また筋肉の付き方に偏りが生まれるためO脚やX脚など、脚の見た目にも関わる。


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足首のチェック
足裏全体を床に付けたまましゃがめるか試そう。できない人は、足首が硬くふくらはぎを十分に使えていない可能性が

代表:眞田順子さん
アーチの崩れで起こる変形【扁平足】

土踏まずが平らになっている状態。運動をあまりしない人がなりやすく、妊娠や肥満による体重増加も原因の一つ。着地時の衝撃の吸収ができないため膝や腰を痛めやすい。
アーチの崩れで起こる変形【甲高】

土踏まずが高く、甲が上がっている状態。ハイヒールをよく履く女性、大きい靴を選びがちな男性にも多い。前足部と、かかとに負荷がかかり魚の目や足底筋膜炎にもなりえる。
アーチの崩れで起こる変形【外反母趾】

親指のつけ根の関節がくの字に曲がり外に飛び出している状態。合わないハイヒールを長時間履いているとなりやすく、足裏の筋力低下も原因。遺伝的な要素も。
アーチが崩れる原因は合わない靴
足の変形は生まれつきではなく、後天的な原因がほとんど。合わない靴を履き続けることでアーチが崩れ、足が変形する。正しい靴を履き、足を本来あるべき状態に戻すことで関節の痛みや腰の痛みトラブルも少しずつ改善できる。
教えてくれた人

BENESU(ベネシュ)
代表:眞田順子さん
足を整えるには、正しい靴を履いてウオーキングや山登りなどでよく歩くことも大切です。生活の指導やケアも一緒に行い、健康的な正しい足に導きます。
BENESU
足のトラブル… 巻き爪を知ろう
足の悩みとしてよく聞かれる、痛~い巻き爪。鹿児島巻き爪センターSAKI(さき)(鹿児島市)で、巻き爪について教えてもらいました。
巻き爪とは?
爪が内側に巻いたり(巻き爪)、爪の端が皮膚に食い込み周りの皮膚が盛り上がったり(陥入爪[かんにゅうそう])した状態のことで、多くは足に起こる。
炎症を起こし痛みが出ると、「靴が履けない」「歩けない」など生活に支障をきたす場合も。

原因は?
深爪や両端を切るといった間違った切り方、合わない靴を履いている、歩き方や姿勢が正しくない、急な体重の増加など。いくつかの要因が重なり合っていることが多い。
理想的な爪の切り方

スクエアオフ:四角に近く、角は滑らかに整えた形

ラウンド:両端の長さを残したまま緩やかなカーブを描いた形
- ワンポイント
-
🟩長さは指先から1~2mm短めに
🟩角はある程度残す
巻き爪補正は、ひどくなる前に!
巻き爪センターSAKIでは、プラスチック製の装具を患部に装着しながら生活することで補正を進める。装具は目立たず、違和感や痛みもほとんどないのが特徴。足爪補正士で柔道整復師の国家資格を持つ竹下院長が、爪だけでなく体のバランスなどもみて原因を探り、ケアを行う。
教えてくれた人

鹿児島巻き爪センターSAKI
院長:竹下貢嘉(こうき)さん
足の痛みをかばううちに他の場所まで痛くなることも。早めに相談してください!
鹿児島巻き爪センターSAKI
- 鹿児島市真砂本町27-8[MAP]
- TEL:099-800-5641
- 営/9:00~12:30、15:00~20:00(土曜=~18:00)、水曜=9:00~12:30
- 休/日曜、祝日
- HP/鹿児島巻き爪センターSAKI