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坐骨神経痛と間違われる「仙腸関節痛」の病態とは | フェリアクリニックvol.28

にせ坐骨神経痛とも言われる…

前回は「坐骨神経痛」について説明しましたが、しばしば坐骨神経痛と間違われる『にせ坐骨神経痛=仙腸関節痛』についてお話しします。

まずあまり聞きなれない仙腸関節とは、腸骨と仙骨の間の結合部で、主な役割は下半身と上半身の衝撃を吸収することです。仙腸関節痛で最も多い症状は、腰痛やおしりの痛みですが、それ以外に太ももや足の付け根にまで広がることもあります。また、仙腸関節痛の主な原因としては、外傷による損傷や、ラグビーや運送業など負担のかかる運動や仕事、足の長さの不一致や脊柱側弯症、そして妊娠中や出産後の女性に多く見られます。また、まれですが、強直性脊椎炎という自己免疫疾患が原因の方もいます。

次に診断ですが、実は仙腸関節痛の診断に結び付く特徴的な画像所見はないと言われています。むしろ画像的に異常がない場合に仙腸関節痛を疑い、問診や臨床所見と併せて診断していきます。問診では「長時間椅子に座ると痛い」、「あおむけに寝ると痛い」といった症状を、臨床所見では、「腰やおしりの圧痛」や仙腸関節へのストレステストを行います。また、仙腸関節ブロックによって痛みが和らげば仙腸関節と結果的に判断することもあります。

多くの方が悩まされている痛みにもかかわらず「年だからしょうがない」や「坐骨神経痛」と診断されるのは、仙腸関節の特徴が十分に認知されておらず、他の病気や症状と混同されるためです。

仙腸関節痛

仙腸関節痛は、発症後の治療開始が遅くなるほど、腰痛や神経症状などの後遺症が残る可能性が高くなるため、速やかに治療をする必要があります。

自分の症状と一致していると思った方や今現在している治療の効果が思わしくない方、なるべく手術をしたくない方は一度ペインクリニック内科を受診し、早めの診断や治療をお勧めします。

仙腸関節痛の可能性がある方

✅腰やおしりに圧痛のある方
✅腰と股関節の両方が痛い方
✅長時間椅子に座ると痛い方
✅仰向けに寝ると痛い方

フェリア紙上クリニック担当医

前原総合医療病院ペインクリニック内科 前原光佑先生

ペインクリニック内科
整形外科
麻酔科
前原光佑 先生

医療法人誠心会 前原総合医療病院

  • 日置市伊集院町妙円寺1-1-6[MAP
    鹿児島市内から車で30分
    伊集院駅からタクシーで5分
  • TEL:099-273-3939
  • 診療科目/整形外科・内科・ペインクリニック内科(部長:田代章悟)・リウマチ科・リハビリテーション科・呼吸器外科・消化器外科・循環器内科・放射線科・麻酔科(安田智嗣、鶴丸健士、古別府裕明、前原光佑)・眼科・耳鼻咽喉科・歯科・小児歯科・口腔外科・脳神経内科・救急科
  • 診療時間/9:00~18:00
  • 初診受付/原則[月火木金]=午前11:00まで、午後3:30まで。[水土]=午前11:00まで
  • HP/前原総合医療病院

 

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