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高菜漬は食事の楽しみ広げる魔法の一品。開聞岳の麓で見つけた味

収穫された高菜

収穫された高菜は、漬け込みを経て高菜漬へと生まれ変わる

漬け込み作業は体力勝負!

シャキシャキとした食感とかむほどに広がるうまみ、どこか懐かしさを覚えるような香り―。ご飯のお供に、ラーメンのトッピングやチャーハンに。九州に暮らす私たちにとってなじみの深い高菜漬が、漬け込みの時季を迎えている。

中園久太郎商店「高菜収穫の様子」

収穫の様子。南九州市や枕崎市の契約農家から仕入れる。今シーズンの高菜は出来がいいとのこと

中園久太郎商店「高菜はクレーンで漬け込み場所へ」

ネットに包まれ入荷した高菜はクレーンでつるされ漬け込み場所まで移動


昨(2022)年末、指宿市山川で漬物を製造する中園久太郎商店を訪ねた。高菜の漬け込みは例年12月から翌年の3月まで。契約農家が収穫し畑で一晩干した高菜を、入荷したその日のうちに漬け込む。

中園久太郎商店「漬け込みの様子①」

40代から70代の作業員数人が手際よく漬け込んでいく

中園久太郎商店「漬け込みの様子②」

全身を使い体力の要る作業だ

工場内にいくつも備えられた大きな漬け込み用タンクに、作業員が入り大量の高菜を並べていく。一面に敷き詰めたところで保存と発酵のためのウコンと塩を振る。その工程を何度も繰り返し、タンクいっぱいになったら1t以上あるという重石をのせる。

中園久太郎商店「漬け込みから4~5カ月後」

漬け込みから4、5カ月たてばおいしく食べられる状態に。使用する三池高菜という品種は葉が大きく、古漬けに適する

4、5カ月後にはべっ甲色に輝く高菜漬が出来上がる。

高菜漬は地元・鹿児島はもちろん九州一円でよく食されているが、最近では東京、大阪といった大都市圏でも家庭用や、弁当・おにぎり用などとして消費されるようになってきた。人気の主流は刻み高菜で、ピリ辛味や明太子入り、大豆ミート入り油炒めなど、さまざまな商品に加工される。

中園久太郎商店「加工場で水洗いを繰り返す」

加工場では水洗いを繰り返し、汚れや異物の混入がないか人の目や機械で入念にチェック

中園久太郎商店「カットしたり味を付けたり」

カットしたり味を付けたりして商品になる

3代目社長の中園雅治さんは「おいしくいろいろな料理に使えるのが高菜の良さ」と話し、社のインスタグラムではアレンジレシピを紹介。卵焼きやパスタ、チーズトーストなど、あっと驚くアイデアで魅力を発信する。

中園久太郎商店「高菜漬け入り中華まん」

高菜漬け入りの中華まん。おいしい😋

中園久太郎商店「高菜漬け入りキッシュ」

キッシュにしてもおいしい😋

中園久太郎商店

😋

よかもんのススメ…

直売所かいもん市場久太郎

JRの日本最南端駅・西大山駅向かいの中園久太郎商店敷地内にある直売所。高菜漬やつぼ漬、安納いもの焼きいもなど自社商品のほか、地域の野菜や果物、土産品がそろう。指宿産のマンゴースイーツも。

かいもん市場久太郎「店内」

店内には漬物をはじめ、地元の農産物も

中園雅治社長と開聞岳

中園雅治社長

目の前にそびえる開聞岳の美しさは圧巻。西大山駅はタレントのローラさんら有名人が訪れるなどメディアに取り上げられる機会が増え、観光スポットとして人気が高い。駅前の「幸せの黄色いポスト」からは手紙を投かんすることができる。直売所で絵はがきを買って、大切な人へ思いを届けてみよう。

中園雅治社長自慢の漬物をはじめ、地元の農産物もたくさん!

かいもん市場久太郎「アレンジしやすい味付け高菜」

アレンジしやすい味付け高菜も♪

かいもん市場久太郎「ピリ辛でおいし~い高菜漬」

ピリ辛でおいし~い高菜漬

かいもん市場久太郎

かいもん市場久太郎

😋

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