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発酵料理研究家 | より良く変化する発酵は人生に似ている

発酵食Lab「塩田亜耶子さん」

塩田亜耶子さん
(発酵食Lab/いちき串木野市)

みそにキムチ、甘酒―。いちき串木野市の発酵食Lab直売所には、毎日食べたくなる発酵食が並ぶ。「自分で食べても、うんまぁ~って言っちゃう」と笑顔が弾ける。ライフスタイルなどを聞き、その人に合った商品を提案する。気さくな人柄にひかれ、次々と買い物客がやってくる。主宰する発酵食教室も、予約が取れないほど人気だ。

大病をきっかけに食への意識変わる

楽しいこと、面白いことを人に伝えるのが好きだ。大学卒業後に就いたアパレルの仕事でも顧客に応えようと必死。食事はいつもファストフードで済ませた。一方、実家の食卓は野菜中心。「精進料理みたいでいやだった」。味が濃く、手軽な食事が刺激的だった。

30歳の時、右手の甲の骨にがんが見つかった。初めて自分の体と向き合った。マクロビオティック(玄米菜食)を皮切りにさまざまな食を学んだ。再就職後は離島を旅した。自然に逆らわない暮らしにあこがれ、地域おこし協力隊として薩摩川内市甑島に赴任した。

発酵食をライフワークにするきっかけは甑島にあった。みそ・キムチづくりがコミュニケーションに役立った。県本土でも教えてほしいと声を掛けられ、退任を機にいちき串木野市で料理教室を始めた。昨(2021)年「生徒さんに喜んでほしい」と直売所もオープン。根っこには誰かを喜ばせたいという思いがある。

「幸せは創れる」発酵食で証明したい

発酵食は心身に変化をもたらした。体温が上がり、風邪を引きにくくなった。塩こうじなどの発酵調味料は、一つでコクやうまみを担うので、いくつも調味料を使わずに済む。暮らしや考え方がシンプルになった。実家の食卓への思いも変わった。「ぬか漬けなど母が作っていたものが原点だと分かった」。いろいろなものを食べたからこそ、よりおいしく取り入れる方法を知ることができた。

発酵食の面白さは、変化し続けること。「より良くなるために変化していくことは人生にも似ている」と力を込める。教室の受講生たちが発酵食を学び、より幸せでいるために心も変化していく様子を見てきた。

今年から熊本大学大学院に通う。平和構築学を学び、人に変化変容をもたらす食の力を研究する。「自分で幸せは創れる。それを発酵食で証明したい」

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塩田亜耶子さん
プロフィール

2000年同志社女子大卒業後、アパレル会社に就き、東京で勤務する。07年右手の骨にがんが見つかり退職。「がんに負けない、体にいいものを」と考え、食事を見直す。08年IT関連企業に就職。13年地域おこし協力隊として、薩摩川内市甑島に赴任する。16年任期満了を機に、発酵食Labをいちき串木野市で設立し、21年にはみそやこうじを販売する直売所をオープン。商品開発プランナーとして各地で指導にあたる。串木野まぐろ大使も務める。

今これに夢中です

「テレビドラマを見ること」

いつもはシーズンあたり2、3本の連続ドラマを見ていますが、この冬は面白いものが多くて、7本ほどチェックしています。アプリの見逃し配信を毎朝ベッドの中で見るのが一番の楽しみです。

資格について

商品プランナー

今後の目標

食を通して、「誰か」の楽しく健やかな毎日を創るきっかけになりたい。

 

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