
一に運動、二に食事、最後に薬物療法…
前回の病態に続き、今回は『骨粗鬆(しょう)症の治療』についてお話しします。
骨粗鬆症の治療には
①運動
②食事
③薬物療法
などがあります。
まず、①運動は、動的荷重運動がおすすめです。強い動的荷重運動(例えばジョギング・ジャンプ・ダンスなど)は、大腿(だいたい)骨の骨が強くなり、弱い動的荷重運動(歩行など)は、腰椎が強くなりやすいです。両方組み合わせることで大腿骨、腰椎をともに強くすることができますが、無理のない範囲で行いましょう。
次に②食事ですが、カルシウム・ビタミンD・ビタミンKを多めに摂りましょう! これらを摂取し、1日15分程度日光に当たること(ビタミンDが活性化)で、骨粗鬆症になりにくいと言われています。また、喫煙している方やビール600ml/日以上飲酒する方は骨粗鬆症になりやすいです。
最後に③薬物療法ですが、骨を強くするお薬にはデノスマブ、ビスホスホネート、活性型ビタミンD3などさまざまな種類があり、患者様の性差、骨密度の程度、骨代謝マーカーの数値や副作用などによって使い分ける必要があります。また、更年期以降の女性に骨粗鬆症の予防として、ホルモン補充療法を行うこともあります。
骨粗鬆症に気付かずに放置しておくと、「いつのまにか骨折(脊椎圧迫骨折)」やちょっと転んだだけで骨折してしまう可能性があるので、症状のない方でも一度は検査してみることをおすすめします。

もっと詳しくお話をお聞きになりたい方は一度ペインクリニック内科を受診し、治療の幅を広げてみてはいかがでしょうか? ご希望に応じて、注射は怖いという場合や内服やリハビリの相談などお一人お一人にあったオーダーメイド治療が可能ですので、遠慮なく気軽にご相談ください。
フェリア紙上クリニック担当医

ペインクリニック内科
整形外科
麻酔科
前原光佑 先生
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