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ツヤが違う、減農薬で育てる伊佐米は味も見た目も美人だった

伊佐米のおにぎり

伊佐米のおにぎり。冷めても光沢がありおいしい

苦難乗り越えかごしまブランド認定!

新米の季節がやって来た。中でも鹿児島県内一の米どころ・伊佐市で育った伊佐米は、風土と人々のたゆまぬ努力が生み出した、まさに“白い宝石”だ。


伊佐米の収穫風景

霧島連山をバックに、コンバインで新米を収穫する生産者


カントリーエレベーター

伊佐市のシンボル・カントリーエレベーター(米麦大規模乾燥調整貯蔵施設)

四方を山に囲まれた伊佐は分水嶺から流れ込む雨水が浸透し、川や地下水として豊富な水脈を築く。穂が出てから収穫までの秋口は朝晩の気温差が大きく、おいしい米作りに適する。

全国の米どころに比べ小規模のベテラン生産者が多く、丹念に米作りと向き合う。JA北さつま伊佐・針持こだわり米生産部会は、農薬を減らし化学肥料をほとんど使わない米作りに加え、土壌分析に基づく土づくりにこだわる。下野三郎部会長は「冷めてもおいしく、弁当を開けた時、米の光沢が違う」と語る。

伊佐米の生産者

新米の出来具合をチェックする、針持こだわり米生産部会のメンバー

そんな伊佐を、2018年に悲劇が襲った。霧島連山の硫黄山が噴火し川内川上流で環境基準を超えるヒ素が検出。川内川から取水する生産者は稲作中止を余儀なくされた。20年と21年の大雨災害では川内川支流の山野川などが氾濫、水田が冠水した。

全国和牛能力共進会場で伊佐米を販売

全国和牛能力共進会場で伊佐米の新米を販売する伊佐市職員ら

それでも関係者は歩みを止めない。JA北さつまの県認証伊佐米推進部会が20年10月に米で初の「かごしまブランド」に認定。伊佐市が優れた産品を認証する「伊佐ブランド」には本年度、15事業者が認証された。10月上旬には霧島市の全国和牛能力共進会会場で販売会を開き「おいしい伊佐米」をアピールした。

生産者のひたむきな営みが続く限り、伊佐の〝宝石〟はいつまでも輝きを放ち続ける。

伊佐市地域振興課

  • 伊佐市大口里2845-2(大口ふれあいセンター内)[MAP
  • TEL:0995-29-4113
  • HP/伊佐市

よかもんのススメ…

コンテナビレッジ268

伊佐米膳

伊佐産野菜や豆腐などをふんだんに使ったコンテナビレッジ268の伊佐米膳

伊佐米と、地元の旬の食材にこだわったおかずが楽しめる「伊佐米膳」は、伊佐市と市観光特産協会、飲食店が協力し、2020年に始めた。
①土鍋や釜を使った炊きたての伊佐米
②伊佐産の旬の食材を使った9品のおかず
③日本一の菱刈金山にちなみ金粉を使用

が定義で、市内の飲食店5店舗が提供する。

コンテナビレッジ268もその一つ。野菜をふんだんに使ったヘルシーメニューが特徴。土生さとみ代表は「伊佐に来れば『伊佐米膳』があると知ってもらえれば」と期待する。

コンテナビレッジ268

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