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伝統工芸品・薩摩ボタン。白薩摩のボタンには繊細な技と小宇宙が見える

伝統工芸品の薩摩ボタン

白薩摩のボタンには繊細な技と小宇宙が見える

小さなボタンに託す無限の世界…

直径わずか数cmの薩摩焼・白薩摩。ぷっくりと膨らんだ陶器生地に、色鮮やかな花や鳥が描かれる。

薩摩ボタンに絵付けをする室田志保さん

薩摩ボタンに絵付けをする室田志保さん

薩摩ボタン

色鮮やかで美しい

薩摩ボタン

美しき薩摩ボタンの数々

薩摩ボタン

このボタンは、窓から飛び込んできたタマムシを撮影し、写真を見ながら描いたそう


 
伝統工芸品・薩摩ボタン

伝統工芸品・薩摩ボタン

江戸時代末期、ジャポニズム文化がブームとなったヨーロッパで人気を博した薩摩ボタン。制作作業の繊細さゆえ一度は途絶えたものの、2005年に白薩摩の絵付け師だった室田志保さんが復活させた。現在は弟子とともに作業にいそしむ。

薩摩ボタン絵付け師の室田志保さん

室田志保さん。雑誌に掲載された薩摩ボタンに魅了され現在の道へ

室田志保さんの弟子「町田智子さん」

弟子の町田智子さん

垂水市の山あいにあるアトリエで、草木や虫を眺めながらデザインの構想を練る。「何を描こうかと集中している時ほどぼーっとしていると思われる」と、笑いを誘う室田さん。

薩摩ボタン絵付け師の室田志保さんと弟子の町田智子さん

室田さん(写真左)と町田さんは短大の先輩と後輩

ボタンの中に描かれた生き物たちは明るく愛らしい雰囲気だ。「自然のものは造形がきれい。いつの時代の作家も追い求める美しさだと思う」

薩摩ボタンの陶器生地「白薩摩」

白薩摩の陶器生地に水性ペンで下書きする

陶磁器用の絵の具

陶磁器用の絵の具を使う

薩摩ボタンに絵の具で色を入れる

絵の具で色を入れ窯で焼く工程を2、3度繰り返し、磨き上げて完成となる

国内ではお祝いや贈り物にとアクセサリーなどへ加工を希望する注文が多い一方、海外で求める人の多くは“ボタンコレクター”なる70、80代の女性たちだ。1個何十万円もするボタンを絵画などと同じように芸術作品としてコレクションしたり、投資目的で集めたりするのだという。

アメリカでの薩摩ボタン展示会の様子

アメリカでの薩摩ボタン展示会の様子。「カナダの取材クルーの奥深い質問にうまく答えられず悔しかった。英語力を身に付けたい」という室田さん

2022年8月、コロナ禍を経て3年ぶりにアメリカでの展示会に、中学2年の長男・青杜(あおと)さんと共に参加した。渡航できなかった間に作品紹介文の翻訳に取り組み、英文を掲載したカードを持参したところ大変喜ばれた。

一つ一つのボタンに込められた物語に目を輝かす人々を前に、「伝統を受け継ぎ、求められるものへ進化させたい。楽しんでもらえるよう、楽しんで描きたいですね」。

絵付ヶ舎 薩摩志史(さつましし)

よかもんのススメ…

磯工芸館

磯工芸館

島津薩摩切子の直営店

国の登録有形文化財に指定される洋館を利用した、島津薩摩切子の直営店。レトロな雰囲気で、仙巌園などに立ち寄った観光客も多く訪れる。赤や紫、黄色などきらきらと輝く薩摩切子にうっとり。冷酒グラスや花瓶、アクセサリーが人気だ。

磯工芸館「薩摩切子のグラス」

涼しげな色合いのグラス

磯工芸館「薩摩切子猪口」

猪口もある

磯工芸館「薩摩切子のアクセサリー」

薩摩切子のアクセサリー

磯工芸館「店内の天井にある薩摩切子のライト」

店内の天井には薩摩切子のライトも

店長の泊玲子さんは「薩摩ボタンは細やかな手描きの絵付けに感動して購入される。ネックレスにしたいという女性や、男性からカフスの問い合わせがあることも」と、話した。

磯工芸館「薩摩ボタンコーナー」

薩摩ボタンのコーナーもある

磯工芸館「ここほれワンワンブローチ」

”花咲かじいさん”をモチーフにした「ここほれワンワン」ブローチ(108,900円)。額縁も室田さんが選んだ

ガラス、錫(すず)、屋久杉などの工芸品もそろう。鹿児島の伝統工芸の魅力に触れてみて。

磯工芸館「ガラス工芸」

ガラス工芸

磯工芸館「錫や屋久杉工芸」

錫や屋久杉工芸も

磯工芸館

記載されている情報・金額などはすべて取材時のものです。

 

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