
背中が痛いだけなのに「いつのまにか骨折」してる?
日常の動作でも骨折することが…
皆さん、『いつのまにか骨折』という言葉を聞いたことがありますか? 変な名前と思われるかもしれませんが、近年増え続けているので、知っておいて損はないと思います。
まず、「いつのまにか骨折」は医学用語ではないので、はっきりとした定義はありません。「いつのまにか骨折」とは、通常骨粗しょう症のある方が日常生活を送っているだけで『背骨の圧迫骨折』を起こすことです。
“転んでもいないのに骨折するはずはない”と思っている方が多いと思いますが、骨粗しょう症を持っていて、骨が弱い方は日常の動作でも骨折することがあります。
例を挙げると、
- 歩いているだけで背中が痛くなって
- 風邪をひいて、せきを何度もしていたら、だんだん背中が痛くなって
- グラウンドゴルフをした後に背中が痛くなって
- 孫を抱いていたらだんだん背中が痛くなって
というような事例などです。
また、「ぎっくり腰だと思って様子を見ていましたが、なかなか治らないからここに来ました」という方の中には、実は「がんの脊椎転移」だったということもあります。ただの腰痛と自己判断して放置するのは危険なこともあります。

いつの間にか骨折
診断は、画像検査を主に行います。まず、レントゲン検査でさまざまな角度から脊椎を調べ、明らかな骨折がないかどうかをみていきます。次にCT検査では骨折の重症度を、MRI検査では新しい骨折なのか古い骨折なのか、また、脊髄や神経の損傷はないかどうか、そしてがんの脊椎転移ではないかどうかを調べます。
『いつのまにか骨折』は発症後の治療開始が遅くなるほど、腰痛や神経症状などの後遺症が残る可能性が高くなるため、速やかに治療をする必要があります。
ご心配な方はペインクリニック内科を受診し、早めの診断や治療をお勧めします。
フェリア紙上クリニック担当医

ペインクリニック内科
整形外科
麻酔科
前原光佑 先生
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