
塩分控えめで香り豊かな吉松Zin・Zinのバジルソース
食材の良さ引き出す名脇役!
パスタにピザ。バジルは、その香りと鮮やかな緑でイタリアンには欠かせない食材だ。「バジルで簡単イタリアンがモットー」と語るのは、吉松Zin・Zinの小坂仁美さん。湧水町川西でバジルを栽培し、ソースなどの商品を手がける。
小坂さんは、2014年から古里の湧水町で農業を始めた。きっかけは、夫・哲夫さんの退職までを過ごした熊本県内のホテルでのこと。バジル入りのオリーブオイルでパンを食べたところ、そのおいしさに驚いた。
湧水の自然こそが、おいしいバジルを育むと小坂さん。「恵みに感謝。朝霧でどんどん成長する」。有機たい肥と無農薬にこだわり、草取りに明け暮れる。
商品化には5年もの歳月を費やした。大隅加工技術センター(鹿屋市)に持ち込み、何度もトライした。バイヤーからの声も頼りだった。2019年に誕生した「バジルソース」は、塩分控えめで香り豊か。他の食材の良さを引き出しながら、より華やかに演出する。まさに名脇役だ。
町もサポートする。産業振興課農政係の森田あかりさんは「熱意に応えたい」と先輩職員らとともに小坂さんを後押し。キーパーソンとなりそうなのが、地域おこし協力隊の門之園祐子さん。バジルの持つ癒やし効果に着目し、「湧水ブランドのハーブで町をアピールできるはず」と知恵を絞る。
「町の活性化に協力できたら」と小坂さん。バジルは町を引き立てるアクセントにもなりそうだ。
吉松Zin・Zin
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よかもんのススメ…
道の駅 えびの
霧島連山を眺めながら、旅の疲れを癒やすのにぴったりのスポットだ。市内の野菜・果物が並ぶ。夏のイチオシはフルーツコーン。糖度が高く、生でも食べられるのが魅力だ。
隣り合う湧水町や熊本県人吉市の“よかもん”も充実。吉松Zin・Zinのバジルソース3種(50g入り丸びん、各580円)などの商品も扱う。
観光拠点としての役割もあり、えびの市在住の作家・銀色夏生さんによるポストカードなども。11日からは温泉や米などを描いた手ぬぐいも数量限定で販売している。
道の駅 えびの
- 宮崎県えびの市永山1006-1[MAP]
- TEL:0984-35-3338
- 営/9:00~18:00(食堂は11:00~15:00)
- 休/毎月第3火曜(祝日の場合は翌日)
記載されている情報・金額はすべて取材時のものです。
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