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鹿児島名物ぢゃんぼ餅。大きくないのにナゼ「ぢゃんぼ」。そのワケは…

仙巌園「両棒餅屋の両棒餅(ぢゃんぼもち)」

左から時計周りに「しょうゆ」「きなこ黒糖」「みそ」

歴史と思い出が刻まれた味、両棒餅。

こはく色に輝くたれから漂う、しょうゆの香ばしい匂い。たれをこぼさないよう慎重に口に運べば、もっちりとした餅の食感と広がる甘さに、うっとりしてしまう。子どもの頃に家族で食べた記憶もよみがってくるようだ。

仙巌園 両棒餅屋「餅にタレをなじませる」

焼いた餅に2本の竹串を刺して保温器の中へ。たれになじませる

仙巌園 両棒餅屋「きなこ黒糖製造中」

定番のしょうゆ味のほか、仙巌園では発祥当時の味といわれるみそ味も食べることができる。コクのある甘さときな粉の香りがたまらない、きなこ黒糖もおすすめ

両棒餅が「ぢゃんぼもち」へと…

鹿児島県民にとっておなじみの郷土菓子・両棒(ぢゃんぼ)餅。名前の由来は、2本の竹串が刺さったその姿だ。

中国語読みで「りゃんぼう」と呼ばれていたものが少しずつなまり、「ぢゃんぼ」となったという。両棒餅の歴史を教えてくれた仙巌園の学芸員・岩川拓夫さんによると、
「当時の鹿児島の人は『らりるれろ』の発音がうまくなく、『だぢづでど』になってしまっていた」
のだそう。

仙巌園 両棒餅屋「時代劇に出てきそう」

両棒餅と書いて「ぢゃんぼもち」と読みます

鹿児島で愛される名物へ

もともと江戸時代に鹿児島市の慈眼寺地区で作られ始めた両棒餅。明治になり、島津家に仕えていた人が磯で店をはじめたことをきっかけに、磯の名物となった。

国道10号が開通し、姶良まで歩いていた人たちが休憩する際は、お茶菓子として人気を集めたそうだ。令和の現在でも磯海岸近くの道路沿いには両棒餅店が数店舗並び、鹿児島県民の思い出の味を守っている。

磯街道の両棒餅エリア地図

両棒餅店が立ち並ぶエリアはココ

磯街道の両棒餅エリア

磯海岸近く、両棒餅店が立ち並ぶエリア

磯街道から望む桜島

美しい桜島を望む眺めも最高

仙巌園内「両棒餅屋」では、両棒餅をより身近に感じてもらおうと2022年3月から両棒餅を焼く体験を始めた。

仙巌園 両棒餅屋「餅を鉄板で焼く」

仙巌園「両棒餅屋」にて。もち米を炊いてついた100%もち米の餅を機械で成型し、鉄板で焼く。焼く際は膨らみ具合などを確認しながら。少し焦げ目を付けるのがポイント

仙巌園 両棒餅屋「スタッフさん」

調理と接客を担うスタッフさんたち

店員にアドバイスをもらいながら餅を焼き、体験のみの味付けといういそべ餅風でも食べることができる。友だち同士やカップルで、孫と一緒に、など楽しみながら作った両棒餅のおいしさは格別。鹿児島の歴史に触れる機会としてもうってつけだ。

仙巌園 両棒餅屋

両棒餅屋[仙巌園内]

よかもんのススメ…

仙巌園

仙巌園

島津家別邸 名勝「仙巌園」入口

歴史や文化を肌で感じられ、鹿児島の代表的な観光スポットである仙巌園。学芸員の岩川さんは「コロナ禍以降は、改めて地元を知りたいという県内からのお客さまが多くなった」と話す。ただ観光するだけではなく、思い出を作りたいという人におすすめなのが、伝統工芸品の制作などの文化体験だ。

仙巌園「薩摩切子のかけらを使ったストラップ作り」

切子のかけらを使ったストラップ作りは県外のツアー客からも人気だ。体験料は1,000円(30分)

仙巌園「薩摩切子のかけらを使ったストラップたち」

世界に一つだけを作ろう

仙巌園「薩摩切子のかけらを使ったストラップ」

切子のかけらがキラキラしてきれい~

薩摩切子のカット体験のほか、切子のかけらを使ったストラップ作りは、お土産にもなると好評。珍しいものでは、畳の上で正座し弓矢を射る「四半的(しはんまと)」の体験もある。戦国時代の武将の気分を味わってみよう。

仙巌園

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鹿児島よかもん紀行

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