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吹上浜の海水塩「あま塩」は、職人が生みだす努力の結晶だった…

海水塩「あま塩」と吹上浜 渚のあま塩館で作業中の田中さん

海水塩「あま塩」と吹上浜 渚のあま塩館で作業中の田中さん

ほんのり甘い、ミネラル豊富な天然塩…

平釜からたちのぼる蒸気、かまどで燃え盛る炎。海水塩「あま塩」の作業場はサウナそのものだ。

吹上浜 渚のあま塩館「海水を炊くかまどの薪をくべる上野さん」

かまどに薪をくべる上野さん

吹上浜 渚のあま塩館「海水を炊くかまど」

海水を炊くかまど。燃え盛る炎で、夏場の作業場は60℃以上にもなる

「塩をなめながら作業しているから倒れないよ」と作業担当の上野達見さんは笑う。作業しているのは3人の職人たち。皆、定年後も元気に働くベテランだ。

吹上浜 渚のあま塩館「塩づくりの職人さん」

左から胸元末男さん、上野達見さん、田中勇さん

吹上浜 渚のあま塩館「くみ上げた海水を平釜で煮詰める」

海水を平釜で炊く。浮いてくるあくを取り除きながら濃縮する

塩づくりは東シナ海からくみ上げた海水を大きな平釜で煮詰めることから始まる。煮詰めるとざらざらと粗い塩の結晶ができる。

吹上浜 渚のあま塩館「濃縮した海水から塩の結晶をすくい上げる」

濃縮した海水から塩の結晶をすくい上げる。塩の結晶が成長しすぎないよう早めに丁寧に取りあげる

釜からすくい上げ竹製の塩手籠と呼ばれる三角すい形のかごに入れて水分をとる。さらに脱水し乾燥させると、真っ白な塩が現れる。

吹上浜 渚のあま塩館「乾燥させると、真っ白な塩が」

乾燥させると、真っ白な塩が

吹上浜 渚のあま塩館「ふるいにかけ、粒をそろえる」

ふるいにかけ、粒をそろえる。ピンセットで細かいゴミを取り除いて一つずつ手作業で袋詰めしていく

出来上がった塩は雪のように真っ白で粒が細かく、ふわっと柔らかだ。ミネラル豊富な塩は単に塩辛いだけではなく、ほんのり甘い。肉や魚に少しかけると素材の味を引き立ててくれる。おにぎりにした時、最も良さが分かると上野さんは言う。

塩づくりのきっかけは27年ほど前、上野さんの義兄が趣味で始めたことだ。小さな作業場で独学で作っていたところ、近所の人たちから評判を呼び、上野さんも協力。2002年頃「渚のあま塩館」を設立し、本格的な生産に乗り出した。

渚のあま塩

「あま塩」は敷地内併設の販売所で購入できる。日置市の江口蓬莱館、チェスト館、ひまわり館、かめまる館でも販売

近年では県内外から注文が相次ぎ、稼働日数を増やして対応する。作業量が増える中でもこれまでの製法を忠実に守ってきた。過酷な環境の中、楽しそうに作業をする職人たち。愛情とこだわりを持って丁寧に作り出される「あま塩」は、今後もファンを増やしていくに違いない。

海水塩「あま塩」(吹上浜 渚のあま塩館)

  • 日置市吹上町入来4099
  • 購入/敷地内併設の吹上浜 渚のあま塩館、日置市の江口蓬莱館、チェスト館、ひまわり館、かめまる館

写真撮影のためマスクを外している場合があります。

 

よかもんのススメ…

渚のあま塩館

作業場の隣にあり、塩パンや、塩プリン、塩ソフトクリームなどの「あま塩スイーツ」が堪能できる。塩パンはもっちりとした生地に塩のしょっぱさがたまらない。「塩パンのために来た」と訪れる地元の人の姿も。休日は観光客も加わり行列ができる。

渚のあま塩館「塩パン」

ファンが多い「塩パン」

店長の安楽三郎さんは40年間菓子店で商品開発に携わってきたベテラン。

渚のあま塩館「店長・安楽三郎さん」

塩パンや塩プリンを開発する店長の安楽三郎さん

季節ごとに新メニューを開発し、今年(2022)の夏はクリームチーズにレモンの酸味が爽やかな「チーズレモン塩パン」を発売。こだわりが詰まった「あま塩」を使ったパンやスイーツをぜひ味わって。

渚のあま塩館「塩まんじゅう、塩ラスク」

塩まんじゅう、塩ラスクも販売中

渚のあま塩館で販売中の「あま塩」

店頭で販売中の「あま塩」

こちらでも「あま塩」の購入が可能。125g=350円、250g=550円、500g=1,000円がある。

渚のあま塩館

渚のあま塩館

記載されている金額はすべて取材時のものです。

 

 

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