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下野 竜也さん | 作曲家が曲に託したものを徹頭徹尾追求していきたい

2014霧島国際音楽祭ファイナルコンサート(2014年8月3日、霧島市 みやまコンセール)

作曲家の思いや人柄、そして音楽の素晴らしさを多くの人に伝えていきたい…

◆ON “圧倒的な技術と人間性が必要”

小学4年から吹奏楽部でトランペットを吹き始め、指揮者への憧れはありましたが、非現実的な夢だと思い、音楽の先生になれたらと鹿児島大学教育学部に進学しました。ところが入学後、大学のオーケストラの指導に来る指揮者に接するにつれ、プロの指揮者になりたいという思いが次第に強くなり、卒業後に上京して桐朋学園指揮教室で一から指揮を学び直しました。

演奏者をまとめて一つの楽曲を紡ぎだす指揮者には、指揮のほか、オーケストラの音を聴き分ける力、楽譜を読み解いて作曲家の意図をくみ取る力など圧倒的な技術はもちろん、グループのリーダーとしての人間性が不可欠です。技術力だけで押さえつけようとしても、演奏者は動かせません。メンバー全員が同じ方向を向いて演奏できる環境をつくれるかどうかは、指揮者の人間性にかかってきます。特に若手指揮者の場合、自分よりキャリアのある演奏家たちをどうまとめていくのか―課されるものが非常に大きい立場だと感じています。

目指しているのは、観客に「下野竜也指揮の演奏を聴くと、作曲家の思いや人柄が感じられる」と言ってもらえる指揮者であること。作曲家が曲に託したものを徹頭徹尾追求していきたいと思っています。


「指揮者の仕事」を語るトークショーにて(同7月18日、鹿児島市のかごしま県民交流センター)

「指揮者の仕事」を語るトークショーにて(同7月18日、鹿児島市のかごしま県民交流センター)

下野 竜也(しもの・たつや)さん

  • 指揮者

1969年生まれ、鹿児島市出身。2000年東京国際音楽コンクール指揮部門優勝、齋藤秀雄賞受賞。

翌年ブザンソン国際青年指揮者コンクールで優勝して一躍脚光を浴び、以降、国際的な活動を展開。

06年に読売日本交響楽団の初代正指揮者に迎えられ、現在は京都市交響楽団客演常任指揮者、広島ウインドオーケストラ音楽監督、上野学園大学音楽・文化学部教授を務めるなど公演と共に後進の指導にも情熱を注いでいる。

◇OFF “音楽を通じて故郷に恩返しを”

数年前に霧島国際音楽祭出演の話がきたとき、「音楽の楽しさ、素晴らしさを伝えることで故郷に恩返しをしたい」と思い、より多くの人が音楽祭に参加できる催しを始めました。なかなか生のオーケストラを聴く機会のない離島での公演や小中学校への出張指導、音楽大学を目指す学生向けのワークショップ、子供向けのミニコンサートなどを行っています。

出張指導などでは、コンクールのためだけの練習ではなく、自分がかつて先輩に教わった音楽の楽しさや夢を伝えていきたいと思っています。こうしたイベントは私にとっても楽しみの一つで、故郷とのつながりを実感する貴重な時間になっています。

鹿児島を離れて20年以上経ちますが、今でも帰省するだけで体の緊張がほぐれるのを感じます。これが故郷というものなのでしょうね。

 

10問10答

Q
大事にしているものは?
A
家族
Q
趣味は?
A
神社仏閣巡り、歴史書を読むこと
Q
日常生活で心掛けていることは?
A
時間厳守、早めの行動
Q
最近気になった新聞記事は?
A
集団的自衛権に関する一連の報道
Q
愛読書は?
A
百科事典
Q
座右の銘は?
A
明けない夜はない。必ず朝が来る
Q
熱中していることは?
A
2歳の息子に夢中
Q
鹿児島の好きなところは?
A
いつ見ても感動する桜島。故郷の人、自然、全て無条件に好き
Q
尊敬する人物は?
A
指導を受けた全ての先生と親
Q
特技は?
A
宴会を盛り上げて、自分は先に寝てしまうこと

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私服=至福の時間

このシリーズは【私服=至福の時間】として、南日本新聞生活情報誌てぃーたいむに掲載されたものです。鹿児島ゆかりの方々に、仕事(ON)とプライベート(OFF)の楽しみ方について話を伺います。

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