
キャロットケーキ
ニンジンがたっぷり!
イギリスで中世から食べられてきた伝統的な菓子です。千切りとすりおろしにしたニンジンがたっぷり入ったスパイシーな生地は、しっとり優しい味わい。レモンの酸味が効いたフロスティングをたくさん添えて食べるのがお勧めです。
キャロットケーキレシピ
- ~材料~(15cm丸型)
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- 卵:2個
- きび砂糖:90g
- サラダ油:80g
- ニンジン:160g
- レモン汁:大さじ1
- 素焼きクルミ、レーズン:各40g
- 好みでクルミ、ミニニンジンのグラッセ:適量
- A
- 薄力粉:160g
- ベーキングパウダー:小さじ1
- タンサン(重曹):小さじ1/2
- シナモン:小さじ1
- 好みでナツメグ、クローブ、カルダモン:各ひとつまみ
- フロスティング(作りやすい量)
- クリームチーズ:100g
- 無塩バター:20g(クリームチーズでも可)
- グラニュー糖:30g
- レモン汁小さじ1
- ミニニンジンのグラッセ(約10個分)
- ニンジン(小):1本
- 砂糖:大さじ3
- レモン汁:小さじ1
- ニンジン、セロリ、セルフィーユなどの葉:少々
- ~作り方~
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- Aの粉類は合わせてふるっておく。ニンジンはよく洗い、皮ごと半分を千切りに、半分をすりおろす。素焼きクルミはレーズンと合わせて刻む。型にオーブンペーパーを敷き、オーブンを180度に予熱しておく。
- ボウルに卵を割り入れ、きび砂糖、サラダ油を加え滑らかになるまですりまぜる。
- ②に①のニンジン、クルミ、レーズン、レモン汁大さじ1を加えまぜ合わせ、粉類をふるい入れ切るようにまぜる。
- ③を型に入れオーブン180度で約45分、竹串を刺して何も付いてこなくなるまで焼く。型から取り出してよく冷ます。
- クリームチーズとバターは常温に戻し(またはラップで包み電子レンジ600Wで20秒加熱)ボウルに入れ、グラニュー糖とレモン汁小さじ1を加えてよくまぜる。絞り出し袋に入れ④の上面に絞り出す(フロスティングが固まるまで冷蔵庫で30分冷やすとカットしやすい)。※フロスティングはケーキ表面に塗ったり、添えたりしてもよい
- 好みでクルミやミニニンジングラッセなどを飾る。
ミニニンジングラッセの作り方
約5cm×1cmに切ったニンジンを形良く面取りし、ひたひたの水で煮る。串がすっと通るくらい軟らかくなったら砂糖とレモン汁を加えつやが出るまで煮る。冷めたらつまようじで穴を開け飾り用の葉を差し込む。
料理制作・監修

松﨑直子さん
薩摩川内市生まれ。夫の転勤に伴い県内離島含む10市町村に移住を重ね、現在は故郷の薩摩川内市で夫との2人暮らし。
暮らしの一部になっている料理・お菓子作りは「家族や友人との大切なコミュニケーションツール。調理は旬の食材と四季が頼りの独学です」と語る。
温もりを感じる美しい料理の数々は、写真共有サイトInstagram(インスタグラム)で19,000フォロワーから支持されている。
松﨑直子さんのEssay
わが家の食卓で重宝しているニンジン。豊富な種類や産地、生産者のおかげで、旬を意識することなく利用できる野菜の一つです。
3年間暮らした徳之島では毎年春先に頂くニンジンに魅了され、その記憶は今も鮮明に残っています。
深い香りと味わいは、品種によるのか土地のためか昔懐かしいニンジンらしさがあり、脇役の添え物にするには惜しいほどの存在感でした。玄関に置かれた飼料袋に詰まったニンジンを届け主も分からないままあれこれ調理をして楽しんだ日々は、今となっては大変ありがたい貴重な時間でした。
ニンジンはかわいい飾り切りからサラダ、煮物、和食、洋食とさまざまな料理に使えますが、すり下ろすとさらに豊かな味わいが楽しめます。すりおろしニンジンと有塩バターを加えて炊くニンジンライスや、色が美しいニンジンオムレツ、パンケーキやジュース、スープ、ハンバーグなどは、体にも心にも優しい春の一皿となり、気持ちを和ませます。