
関平鉱泉
人々を潤す山の恵みのパワーを実感!
霧島山麓に湧く、190年ほど前から愛される中硬水の温泉水。関平鉱泉所、オンラインストアの他、ハピネス全店や山形屋ストア、Aコープ、ニシムタ、コープ、タイヨーの一部店舗などで販売している。
2021年、発売以来初めてのパッケージデザインのリニューアルを果たした。市役所職員、地域おこし協力隊、デザイナーらがアイデアを出し合い、成分表示を大きくし、英語表記を加え、裏面には誕生秘話も描いた。
徳永さんは、霧島市商工観光施設課の職員。旧牧園町出身で、学生時代に関平鉱泉所でアルバイトをしていたことがあり、自らポスターのモデルも務める。
1832年に湯治場を開設して以来、「胃腸の調子が整う」「傷が治りやすい」という評判が口コミで広がった。
「飲んでよし、入ってよし」と源泉をくむ人が増え、旧牧園町が麓に販売所を整備したのは39年前になる。
「成分を検証したい」。旧牧園町時代から大学と共同研究を続け、2003年に鹿児島大学の藤井信教授(当時)によって、がん化を抑制するNK細胞を活性化させる可能性が確認され、後にミネラルの一種で免疫力などを高めるとされる「シリカ」が、他の天然水を圧倒する155mg/Lも含まれていると分かった。
シリカの成分量である、155mg/Lの「155」を記したオリジナルTシャツは、関平鉱泉PRのため、仕事で着用する霧島市職員も多い。
関平鉱泉は「シリカ」のほかに、「サルフェート」「炭酸水素イオン」などのミネラルも多く含み、成分バランスが良く、中硬水ながらも飲みやすいのが魅力。
20年には鹿児島純心女子大学の中野隆之教授によって、皮膚のバリア機能を高める、セラミド成分を増加させる可能性も確認。今では化粧品会社や飲食店から原料としてのオファーも多い。
一方で、1日約40tしか湧かない、限りある資源であることを忘れてはいけない。「自然の恵みに感謝したい」。ペットボトルのパッケージは、光にかざすと浮かぶ霧島の山々が美しい。
霧島市営 関平鉱泉所
- 霧島市牧園町三体堂2057-8[MAP]
- TEL:0120-235-524
- 営/8:30~17:00(10月~3月)、8:30~18:00(4月~9月)
- 休/第1・第3火曜
- HP/霧島市営・関平鉱泉所
- HP/世界トップクラスのシリカ含有量・関平鉱泉
- /sekihirakosen
関平温泉
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よかもんのススメ…
年輪堂
霧島大茶樹公園内にある、霧島茶と手作りの和洋菓子を提供するカフェ。霧島連山を望む、のどかな景色に癒やされる。
「お茶には合わないといわれる中硬水だが、関平鉱泉は口当たりがよくて滑らか」と店主の新里大輔さんが選び、たどり着いた霧島茶に合う水が関平鉱泉だった。「水出しが分かりやすい」と入れたてを味わえば、口の中に茶葉の甘さがふわっと広がった。
デザイン企画などが本業の新里さんは、関平鉱泉のパッケージデザインに携わった一人。「お店や家に置いても違和感のないデザインが気に入っている」
年輪堂
- 霧島市牧園町持松690-5[MAP]
- TEL:0995-55-1369
- 営/10:00~17:00
- 休/水・木曜
- /nenrindo619
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