
クワズイモのハウスにて。生産者の廣森久聴さんとお子さん
全国が恋する… 指宿の観葉!
パキラやオーガスタなどの葉物、ゴムやドラセナなどの朴物(ぼくもの)、ビザールプランツと呼ばれる塊根植物や多肉植物と、一言に観葉植物といってもその種類はさまざまだ。
幹の曲がり方や葉の付き具合など、一鉢ごとに異なる表情で見る者を魅了し、「観葉のまち指宿協議会」が掲げる「みどりに恋を。」というキャッチフレーズが刺さる。
温暖な指宿の気候は観葉植物の栽培に適しており、約70年前から和の空間を演出するシュロチクやカンノンチクの栽培が始まった。今では栽培品種は200種を超える。
「80件ほどと、市町村単位では全国でも最大規模の農家を抱えるが、産地としての知名度は低い」と協議会の川野史織さんはPR不足を課題に挙げる。
出荷先の多くが大都市圏で、県内の販売先は数える程度だが、「指宿産はテレビドラマなどのセットに使われることも多い」とその人気ぶりをアピールした。
企業向けの大鉢から、個人向けの中・小鉢へとニーズがシフトしつつあるコロナ禍の今、「求められるものを提供していきたい」と観葉農家の3代目を継ぐ廣森久聴さんは前を向く。
人気の高い塊根植物は種から育てるものが多く、出荷までに2年以上かかる。観葉植物の基本的な育て方として、「表面の土が乾いてから3日後に水をあげること。見える部分だけではなく、根の気持ちになって育ててみて」と廣森久聴さん。
東京で7年間、観葉植物のレンタル会社で経験を積み、空間を生かした寄せ植えも得意だ。「種から育てるものもあれば、山から原木を掘ってきたり、島から仕入れたりするものもある」。
ハウスにずらりと並ぶのは、全国のバイヤーによる先約済みの印が付いた成長途中の植物たち。全国から注がれる視線は熱い。
観葉のまち指宿協議会
- 指宿市十二町301(指宿市農産技術課内)[MAP]
- TEL:0993-22-2111
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よかもんのススメ…
春のグリーンフェア
「JAいぶすきあっど!みのり館」(指宿市)横の駐車スペースにて、JAいぶすき観葉植物部会が「春のグリーンフェア」を3月20日(日)に開催。時間は9時から15時まで。会場に並ぶのは、ホームセンターや小売店では販売しないような多種多様な指宿産の観葉植物だ。
直販価格で購入できるとあって、市外からも毎年多くの人が訪れる。「緑を置くだけで、部屋の雰囲気が明るくなる。気軽に見に来てほしい」とJAいぶすき観葉センター長の中濵龍二さんはPRした。
指宿産の旬の農作物の販売や、カレーや唐揚げを販売するキッチンカーも登場予定。
いぶすき農協観葉植物部会(JAいぶすき観葉センター)
- 指宿市東方10776[MAP]
- TEL:0993-23-3433
- HP/みどりに恋を。観葉のまち指宿
- /kanyounomachi.ibusuki
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