
薩摩川内市のグルメ&スポットガイド。地元の人に聞いてみました~
新幹線・高速道路も開通し、とっても便利になった薩摩地方の中心地・薩摩川内市。今回は市街中心部から隈之城方面のグルメやお出かけスポットをご案内。
地域に住む人にしか分からない穴場的お店や場所があるかも!
新型コロナウイルスの影響で、営業時間や店休日などが変更となる場合があります。
記載されている金額はすべて取材時のものです。
- INDEX
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🤤味のスポット
🎁お土産はコチラで
👀見どころ
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あこ食堂
植物性食材のヘルシーメニュー
空き家になっていた古民家を改築し、5年前の2017年にオープン。落ち着いた内装と、動物性食材を使わない料理・スイーツが好評で、口コミを中心に人気が高まっています。
地元産の野菜で作るランチ(1,100円)は麩や豆腐などをアレンジした主菜に小鉢、汁物、土鍋で炊いたご飯、デザート、コーヒー付き。カフェメニューは各種ドリンクのほか、オートミールのクッキー(75円)、米粉のブラウニー(250円)やマフィン(300円)、パウンドケーキ(200円)などを用意。スイーツはテイクアウトもできます。
あこ食堂
- 薩摩川内市矢倉町4448-1[MAP]
- TEL:080-6467-0057
- 営/11:30~15:00
- P/7台
- 休/木・金曜
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酒庵 朋
しゅあん・とも
深海魚も味わえる美食処
実家が地元の元老舗旅館で、帝国ホテルの和食処「東京なだ万」で修業を積んだ安藤朋光さんが2016年にオープン。「店の印象を決める」と力を入れるお通しには牛乳、生クリーム、くずで作る特製の「嶺岡とうふ」を出すなど丁寧に調理した料理に定評があります。黒さつま鶏のがらでだしを取った鍋料理(2,080円~)は特に人気です。
現在は鹿児島産の深海魚を使ったメニューにも取り組み、チビキ(ハマダイ)の刺し身(1,200円)や、祖母直伝のレシピに鹿児島湾産のヒメアマエビを加えた「のりばあちゃん直伝の自家製つけあげ」(600円)などを味わえます。
酒庵 朋
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うなぎのやまげん
熟練の焼き技と温かいもてなし
養鰻業を営んでいた初代が「川内名物のウナギ料理を広く楽しんでほしい」と1982年に開店し、現在は鹿児島市でも2店舗を営業しています。蒸してから焼く身がふっくらした関東風で、職人が丁寧に手際よく焼き上げるウナギは香りと食感が絶妙。縁戚の山元酒造の地酒をベースに考案し、長年継ぎ足しながら守り続けたたれが味を引き立てます。
うな丼(1,600円~)など定番メニューに加え、湯気が立ち上るせいろ蒸し(2,030円~)も人気。「また来たいと思っていただける店づくり」を心掛け、モダンで明るい店内やスタッフの丁寧な接客が喜ばれています。
うなぎのやまげん 川内店
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珈琲倶楽部 船倉
ふなくら
まろやかコーヒーと自家製スイーツ
日本郵船の外国航路で料理人を務めた船倉盛栄さんが1988年にオープン。「飲んで幸せになるコーヒー」を念頭に、豆の個性を引き出してまろやかな味わいに仕上がるよう丁寧に焙煎(ばいせん)しています。
カップはウェッジウッドなど自慢のコレクションを用い、店のしつらえは毎月変更するなど、雰囲気づくりにも努めています。「洋上では飲食が貴重な楽しみだったので、味と雰囲気は特に意識します」と船倉さん。
お薦めの「ガテマラ」(600円)など13種類のコーヒーと自家製ケーキ(450円)のほか、専属パティシエが作るクッキー(3個/300円)や月替わりの限定スイーツもあります。
珈琲倶楽部 船倉
- 薩摩川内市白和町4-12[MAP]
- TEL:0996-23-3766
- 営/10:00~19:00
- P/9台
- 休/水・木曜
- HP/珈琲倶楽部 船倉
- /@funakuracoffee
- /funakuracoffee
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パティスリー・イヴ
Patisserie EVE
素材の持ち味が光る洋菓子
店主の橋元隆明さんは「素材の風味が伝わる菓子作り」を心掛け、幅広いジャンルの商品開発に励んでいます。カリッとした香ばしい皮でカスタードクリームを挟んだ「ツイストシュー」(110円)と、ふんわりした口当たりのレアチーズケーキ「イヴの卵」(110円)は手頃な価格で人気。その他のケーキ(490円~)や焼き菓子類も豊富です。
5月まではイチゴを一面に盛り付けた「こぼれ苺(いちご)」(15cm・5,700円~/要予約)、スポンジの中にイチゴを詰めた「かくれ苺」(15cm・5,700円~/要予約)など、イチゴずくめのホールケーキもあります。
パティスリー・イヴ
- 薩摩川内市宮崎町2049-1[MAP]
- TEL:0996-23-5208
- 営/10:00~19:00
- P/10台
- 休/水曜
- /patisserie__eve
🎁
ハナちゃんだんご
知名度抜群のソウルフード
薩摩川内市の繁華街で母娘2代、約60年続く団子店として親しまれ、地元出身者からも「懐かしいふるさとの味」と高い人気があります。
「しんこだんご」(50円)は小麦粉やもち米粉を使わず、米粉のみを手ごねし地元産のしょうゆに漬けて焼き上げるシンプルな製法。程よい弾力があり、冷めてもおいしいと評判です。店主との会話を楽しみに訪れる常連も多く、ほとんどが午前中に売り切れるので、早めの来店がお勧めです。
ハナちゃんだんご
- 薩摩川内市西向田町17-15[MAP]
- TEL:0996-23-4028
- 営/9:00~売り切れ次第終了
- P/なし
- 休/不定休
- /@hanachandango
🎁
南州製菓 ベーカリー・マドンナ
焼きたての給食パン
薩摩川内市を中心に、小・中学校約40校に給食用パンを提供。「良い材料を使い、焼きたてを届ける」がモットーで、自家配合の生地をふっくらと焼き上げたパンは甘みがあり、県の給食パン審査会でも高い評価を受けています。
直売所では食パン(1斤=230円)をはじめ菓子パンや調理パンを販売し、部活帰りの高校生のリクエストで生まれたホットドッグ(180円)は名物として長年親しまれています。毎月12日は全品2割引きになるなど、さまざまなキャンペーンも実施中。3代目の棟近豪太さんは「おいしいパンをより求めやすい価格で提供したい」と意気込みます。
ベーカリー・マドンナ
- 薩摩川内市平佐町3512-1[MAP]
- TEL:0996-22-2577
- 営/9:00~16:30
- P/10台
- 休/日曜、祝日
- HP/焼きたてのパン マドンナ
- /madonna548
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森殿原の宝塔
もりどんばる
中世の豪族「薩摩氏」の墓
平安時代末期の1162(応保2)~83(寿永2)年ごろ、桓武平氏の流れをくむ伊作平氏の一門・六郎忠直は薩摩郡の在地領主となり、「薩摩氏」を名乗りました。森殿原の宝塔は鎌倉期のもので、四方に梵字が刻まれていることから身分の高い人物のものと考えられ、忠直夫妻の墓塔と推定されています。かつては隣接する森稲妻神社の境内にありましたが、現在は他の石塔の残欠とともに集落の道路沿いに並び、この地を本拠地として勢力を振るった薩摩氏の威光がしのばれます。
森殿原の宝塔
- 薩摩川内市宮崎町1834-2[MAP]
- TEL:0996-23-5111(薩摩川内市教育委員会教育部文化課)
- 見学自由
- P/なし
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せんだい宇宙館
星空と夜景の人気スポット
市街地を見下ろす寺山いこいの広場の一角にあり、宇宙の魅力をパネルやシミュレーションマシンで紹介する展示施設と口径50cmの反射望遠鏡を備えています。晴天の日没後は職員が施設と天文台を案内するツアーを実施し、眼下の美しい夜景と共に天体を楽しめます。月食や流星群など天文イベントの際は観察会も開催し、2022年は天王星・海王星にまつわる催しを企画中です。「職員手作りの展示物も設置するなど親しみやすい施設を目指しています」と今村聡館長。入館料は高校生以上500円、小・中学生300円です。
せんだい宇宙館
- 薩摩川内市永利町2133-6[MAP]
- TEL:0996-31-4477
- 開/10:00~21:00(最終入館=20:30)
- P/200台
- 休/月曜(祝日の場合は翌日)
- HP/せんだい宇宙館 寺山いこいの広場
- /@sendai_uchukan
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天辰寺前古墳公園
あまたつてらまえこふんこうえん
古代の謎が眠る県指定史跡
2008年、区画整理の工事中に古墳が発見され、未盗掘の石室には銅鏡、鉄製刀子(とうす、小刀)などの副葬品と共に貝製の腕輪を着けた壮年女性の人骨が納められていました。1,500年以上前の支配者の墓と考えられ、出土品からこの地方が畿内をはじめ、広い地域とつながりがあったことをうかがわせます。現在は県の指定文化財となり、公園として遊歩道やあずまやなどが整備されています。石室は年1回公開され、普段は墳丘の前に置かれた2分の1サイズの模型で内部の様子を知ることができます。
天辰寺前古墳公園
- 薩摩川内市天辰町字寺前651-2[MAP]
- TEL:0996-23-5111(薩摩川内市教育委員会教育部文化課)
- 見学自由
- P/2台
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長崎堤防
知られざる治水の遺構
川内川河口の南岸・高江地区に広がる周囲約4kmの沼沢地を干拓するため、薩摩藩は1679(延宝7)年から、川と湿地帯を閉め切る大規模な堤防工事に着手しました。軟弱な地盤と河口からの上げ潮、度重なる洪水などに苦しみつつも、8年後に長さ約640mの石垣造りの堤防が完成し、一帯は約300haの水田に変わりました。堤防は川の流れを弱めるため、のこぎりの歯のような形をしているのが特徴で、その技術は現在も高く評価されています。木曽川の宝暦治水(1754~55年)と共に、薩摩藩の治水の歴史を伝える土木遺産です。
長崎堤防
- 薩摩川内市高江町長崎[MAP]
- TEL:0996-23-5111(薩摩川内市教育委員会教育部文化課)
- 見学自由
- P/なし
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今回紹介したエリア
一級河川・川内川の下流域は盆地状の平野が広がり、古くからの定住地として多くの史跡が点在しています。8世紀には薩摩国の国府・国分寺が置かれ、長らく薩摩地方の中心地でした。近年は九州新幹線の開通と南九州自動車道の伸長で利便性が高まっています。晩秋から春の朝は、霧が川を下って海に流れ出る「川内川あらし」が見られることがあり、新たな観光資源として注目されています。
新型コロナウイルスの影響で、営業時間や店休日などが変更となる場合があります。
記載されている金額はすべて取材時のものです。