
お口のケアはオトナの身だしなみ!
大人になってもお口のケア、頑張っていますか? 歯科のプロにブラッシングのポイントや、歯周病などのトラブル解決策についてアドバイスしてもらいました。マスク生活が続く今こそ、きれいなお口にレベルアップしましょう♪
歯磨きのマストアイテムたち

- 歯ブラシ:ヘッドの硬さは「ふつう」がおすすめ。ヘッドを小刻みに動かし、1カ所(2、3本)につき20回ほど優しく磨いて
- タフトブラシ:磨きにくい奥歯は、小さいヘッドのタフトブラシを使い、かき出すように磨こう
- デンタルフロス:歯と歯の間にはフロスを通して。歯にフロスを沿わせ、ポケットの中の汚れまでかき出す
- 舌ブラシ:細菌がたまりやすい舌は口臭の温床に。奥から手前に優しく、2、3回なでるように舌も磨いてみて。いつもの歯ブラシでもOK
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ダブルブラッシング法で虫歯を予防する

“歯磨き粉のフッ素”を残そう
フッ素入りの歯磨き粉を使い、歯の表面を強化することで、虫歯の原因菌の働きを弱めることができます。フッ素を残す歯磨き・ダブルブラッシング法を取り入れてみませんか。
📢実践!
- ファーストブラッシング:まずは歯磨き粉を付けずに、隅々までブラッシング。磨いた後は、口の中の汚れを水で十分にすすいで。
- セカンドブラッシング:フッ素入りの歯磨き粉を付けて磨こう。歯磨き粉を全ての歯にのばすように広げ、すすぎは少量の水で1回だけ。
3カ月に1回は歯医者で定期健診を
歯石取りやクリーニングでどんなにきれいにしても、3カ月ほどで、歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)の細菌バランスはメンテナンス前に戻ってしまうといわれています。定期的な健診できれいな歯を保ち、歯周病や虫歯を予防しましょう。
歯磨きは磨く順番を決めることで、磨き残しを防げます。夜だけでもしっかりと歯磨きの時間を確保し、健康な歯を守りませんか。
教えてくれたのは
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助けて!大人のお口トラブル

「歯ぐきから血!」「何だか腫れてる!」「え!口臭がひどい?」年齢を重ねるにつれて、口内のトラブルは付きものです。大人の抱える口内トラブルについて、鹿児島市中央町のさこだ歯科に聞きました。
歯周病
歯の周りの歯ぐきや、歯を支える骨などが溶けてしまう病気・歯周病。そのままにしておくと、口内から細菌が体中をめぐり、心臓の病気や肺炎、脳卒中など全身の疾患につながります。口臭の原因にもなるため、気をつけてケアすべき病気です。

どんな症状? いくつから気をつければいいの?
主な症状は歯ぐきの腫れや出血、歯のぐらつきなどです。痛みを伴うこともあります。40代頃からゆっくり進行していることが多いです。ただ、歯の磨き方によっては20代でも症状が見られます。若いうちから歯磨きの習慣を身につけましょう。特に女性は周産期になると、ホルモンバランスなどの影響で歯周病菌が活発化しやすくなります。胎児にも影響が出やすいので、注意が必要です。
気をつけよう!歯周病の原因
原因は磨き残しによって、歯垢や歯石がたまり、口腔内細菌が増えることが挙げられます。
最近では喫煙・糖尿病・肥満・ストレスも原因となっていることが分かっています。

予防法
一番は正しいブラッシングを習慣にすることです。デンタルフロスや歯間ブラシも活用しましょう。歯ブラシは歯だけなく、歯ぐきに当てるようにします。
ポイントは、「歯周ポケット」に対して、毛先を45度倒して、優しくお掃除することです。

あなたの歯ぐき、元気ですか~?
歯を磨いたときに出血が少なく、触った時に張りのある状態が健康な歯ぐきです。鏡で見た時、薄いピンク色で歯と歯の間の歯ぐきがきれいな三角形をしていたら大丈夫◎
📢鏡でCHECK!
赤く腫れていたり、指や歯ブラシで触っただけで出血したりする場合は、炎症が起こっているサイン。歯周病や磨き残しが原因です。歯の根っこに病巣のある「根尖性歯周病」の場合は、歯科の受診を勧めます。
また、加齢によって、骨と歯ぐきは下がってしまいます。正しいブラッシングで口内をきれいに保ちましょう。
📢優しくマッサージが効果的♪
歯ぐきに沿って、指でなぞるようにマッサージすることで血行が良くなります。歯ブラシを使ったマッサージも効果的。毛先の柔らかい歯ブラシを選べば、優しくなでるだけでも歯ぐきの引き締め効果があります。
お口のニオイ…大丈夫?
口臭の原因は口腔内の細菌からのものがほとんど。歯垢や歯石が残っていると、口臭はどんどん増します。

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Q年齢とともにきつくなるのはなぜ?
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A高齢になるにつれて、ブラッシングがうまくいかなかったり、年齢とともに歯ぐきが下がりやすくなったりするため、口臭のリスクは上がると考えられます。加齢とともに唾液の分泌量が低下するのも原因の一つです。また、糖尿病や消化器官系の病気も口臭につながります。
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Q予防法は?
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Aまずは口の中を清潔に保つことが大事です。歯周病ケア同様、ブラッシングを習慣にしましょう。ニンニクやたばこなど、においが残りやすいものを減らしていくのも解決策になると思います。市販されているマウスウォッシュを使うのも一つの手立てです。唾液の減少による口の渇きには、こまめに水分を取ったり、唾液腺マッサージをしてみたりすると良いでしょう。
📢セルフチェックしてみよう
まずは口元に手を当て、息を吐き、そのにおいをチェックしましょう。市販の検査キットや口臭測定器を使えば、数値で確認することができます。気になるようでしたら、歯科や専門医への受診をおすすめします。
教えてくれたのは