
三叉神経痛はどうやって治すのか…
前回は「顔が痛くなる三叉(さんさ)神経痛とはどんな病気で、どうやって診断するのか?」ということをお話ししましたので、今回は「どうやって治すのか?」についてお話しします。
三叉神経痛の治療は、まず内服治療から始めていきます。最初に抗てんかん薬のうち神経痛にも効き目のあるもの(カルバマゼピンなど)を使い、状況に応じてラモトリギンなども用います。特にカルバマゼピンの有効率は70%以上と高いので積極的に使いますが、眠気やふらつきなどの副作用が出やすいため、通常は少量から始めて症状次第で徐々に増量していきます。また、内服治療だけで症状が治まらないときは下記の治療法を選択して行います。
神経ブロック療法
痛みの場所(障害されている神経)に応じて、まずは眼窩(がんか)上神経ブロック(V1)、眼窩下神経ブロック(V2)、オトガイ神経ブロック(V3)などの簡易的なものから行い、効果が不十分なら三叉神経節ブロックを行います。三叉神経節ブロックの効果は半年から2年ほど続くことが多く、効果が切れてきたら再度行うことが可能です。
手術療法(神経血管減圧術)
脳内で神経を圧迫している血管が見つかれば、圧迫しないように血管をどけることで症状を改善させます。根治療法であるため効果は高いですが、まれに再発する可能性があります。
放射線治療(ガンマナイフ)
神経を壊さない一歩手前の線量を照射し、神経の痛みだけを取り除きます。

三叉神経痛の治療
できるだけ手術をせずに治療されたい方は一度ペインクリニック内科を受診し、治療の幅を広げてみてはいかがでしょうか? 患者さまのご希望に応じて、注射は怖いという場合も内服やリハビリの相談などお一人お一人にあったオーダーメイド治療が可能ですので、遠慮なく気軽にご相談ください。
フェリア紙上クリニック担当医

ペインクリニック内科
整形外科
麻酔科
前原光佑 先生
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