
大坪詩織さん
(南九州日野自動車/鹿児島市)
トラックやバスの出入りがやまない鹿児島支店。背丈よりはるかに大きなトラックに乗り込み、ハンドルを握る姿がまぶしい。
積極的に前向きに。気分転換も大切
大型・特殊車両の販売から、車検や整備、保険までを扱う自動車会社。営業課のホープが、入社5年になる大坪詩織さんだ。就職活動時、「外回りが自由で楽しそう」と描いていた営業職のイメージ。実際は事務処理など地道な作業も多いが、「スケジュールを組み立て自分で動ける仕事は合う」と感じている。
トラックはオーダーメイドでつくる。商談の末、納車は自ら運転して出向く。遠方への移動は大変かと思いきや、「気分転換になる」と前向きだ。顧客から掛けてもらう「ありがとう」の言葉が力になる。
交渉がまとまらなかった時など、落ち込むこともある。小さなミスで他の仕事まで進まなくなった経験も。それでも「引きずったら自分が大変」と、気持ちを切り替える。「友だちと遊べば立ち直る。湯船に漬かって一日を振り返る時間も大切にしています」
先輩方のような営業力を目指したい
「課題は会話力」という大坪さんの良き手本が、営業課課長の川瀬美保さんだ。新人の頃、顧客のもとへ同行すると、会話が弾む和やかな光景をいつも目にした。売りたい気持ちを出し過ぎず、相手の話にしっかりと耳を傾ける。難しい注文にも他部署と連携しながら、できる限り応えようと努める。一つ一つ誠実に取り組む先輩から、多くを学んできた。
一方で川瀬さんにとっても、大坪さんは心強い存在。営業として25年励む間には「辞めたいと、車の中で泣いたこともあった」。大坪さんが入社し、業務内容から雑談まで気軽に話せる仲間ができた。「ちょっと聞いて、と私が相談することも多い」と笑う川瀬さん。今では休日にゴルフを楽しむなど、公私ともに仲良しの2人だ。
皆で知恵を出し合える、風通しが良い職場。会社は子育て中でも働きやすい環境を整えるなど、社員の意欲に応える。営業として、一人の女性として先を歩む川瀬さんから「自分らしく花を咲かせて」とエールを送られた大坪さんは、「先輩方に並べるような営業力を身に付けたい」。笑顔が弾けた。
大坪詩織さん
プロフィール
鹿児島市出身。鹿児島国際大学を卒業後、2017年に南九州日野自動車へ入社。日野自動車が全国で行う表彰制度である「優秀営業スタッフ」の表彰を受けることを目標に、研さんを積む日々。
- 今これに夢中です
-
「ゴルフ」
誕生日に父からゴルフセットをもらったことをきっかけに始めました。月に1、2回、県内あちこちのゴルフ場に行きます。
資格について
大型自動車免許、中古自動車査定士、小型船舶操縦免許、幼稚園教諭免許、小学校教諭免許
今後の目標
目の前の仕事をこなし、スキルを積んで周りの先輩方に並べるような営業スタッフになること