
鹿児島を代表するお出かけスポット
バラのまち育む…花への愛情がスゴイ!
1993(平成5)年、水はけが良く、年間2,000時間以上の日照時間に恵まれた霧島ケ丘公園内に開園した。今では鹿屋市内各所でもバラを栽培し、「ばらのまち」が鹿屋市のキャッチフレーズとしてなじむ。
春と秋に毎年開催する「かのやばら祭り」では、色とりどりのバラが一斉に花を咲かせる。「剪定によって開花時期を調整している」と話す鹿屋市都市政策課の瀬貫浩昭さんは、管理事務所長を務めた花のプロだ。
ちなみに「つるバラのトンネル」が瀬貫さんのお気に入りのスポットだそう。
「10年分の気象データで開花日を予想する。ずれても2、3日程度だが、予定通り咲いた時はやっぱりうれしいもの」。春は多くの品種が咲き誇り、秋は寒が入ることで色濃く、長く咲くのが特徴である。
鹿屋市の名が付く「プリンセスかのや」や、独自の品種「サザンホープ」は人気が高い。園内に咲く「うらら」の突然変異から生まれた「サザンホープ」は、5年ほどの観察期間を経て誕生した。見る者に優しく寄り添う、かわいらしいサーモンピンク色だ。
「バラの歴史はまだ150年程度で、研究のしがいがある」と全国のバラ栽培者との情報共有も欠かせない。
「栽培のコツは、剪定、肥料を与える時期を守ること」。年に1回仕込む堆肥の原料は、大部分が公園内で出た落ち葉やバラの剪定くず、粉砕した木の枝だ。米ぬか、骨粉、油かす、ようりんなどを加え、1年間かけて製造した有機質の堆肥が美しい花の源になる。「食べたい時に、食べさせてあげるのが一番」と愛情を注ぐ。
今年(2021年)の秋のばら祭りは11月23日(火)まで。最終日は「いいふさいの日」にちなみ、カップル・夫婦限定で先着50組にバラ苗をプレゼントするそう。
かのやばら園
- 鹿屋市浜田町1250[MAP]
- TEL:0994-40-2170
- 入園料/開花状況により料金は変動します。かのやばら園公式HP入園案内でご確認ください
- HP/かのやばら園
- /kanoya_rosegarden
- /@kanoyarosegard1
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よかもんのススメ…
ローズリングかのや
運営するばら園入り口の売店では、バラの苗木やバラに関する小物、鹿屋市の特産品、加工品を販売する。
苗木は通信販売でも購入可。下記電話で相談を
店内で華やかな香りを放つのは、手作りのポプリやドライフラワーのブーケ。ばら園のバラを使用し、来園の記念にぴったりだ。
「10月に入ると秋バラに関する問い合わせが増える」と販売歴10年以上になる益満裕子さん。苗木の購入時には、育て方のコツを記した「栽培カレンダー」を付ける。
益満さんは「咲き方、色、香りとバラは個性豊か」と、バラの魅力を語る。購入時には気軽に好みを伝えて。売店は入園料不要。
ばら園ならではの「バラソフトクリーム」は、うっすらとピンク色に染まる、ほのかにバラを感じる。
NPO法人ローズリングかのや
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