
鹿児島県内の高校生が作る人気商品たちをリサーチ
農畜産業が盛んな鹿児島には、特産品などを生かしながら生徒が実習の中でさまざまな商品の開発、製造、販売に取り組む高校があります。コロナ禍によるイベント自粛で出店販売の機会が減る中、生徒たちの商品を応援しませんか。
学校以外の物産館やスーパーなどで販売されている商品もあります。販売場所、価格は各校へお問い合わせください。
学校訪問の際は新型コロナウイルス感染対策を講じ、状況によっては時期をずらしましょう。
鶴翔高校
特産生かした11種類。ジビエ調味料も発売
前身の阿久根農業高校3年A組の生徒が加工食品の製造を始め、1991年に「3年A組の」ブランドとして商標登録、現在は食品技術科の生徒が11種類14品の食品を製造しています。
豚みそは、ブランド創立以来のレシピを受け継ぐ「豚味噌仕込」をはじめ、地元産タケノコの風味と食感を楽しめる「たけのこ豚味噌」、黒豚を使い、肉が「豚味噌仕込」の約2倍入った「プレミアム豚味噌」の3種類。
イチゴやキウイ、ボンタン、ブルーベリーのジャムや温州ミカンのジュース、トマトケチャップなど阿久根周辺や校内産の作物を使った商品が多く、添加物不使用の本醸造濃い口しょうゆも造っています。
魚醤(ぎょしょう)をヒントに鹿肉を自家製麦こうじと塩で仕込んだ発酵調味料「旨鹿醤(うんまかしょう)」は今年(2021年)完成しました。旨鹿醤は、だし巻き卵や炊き込みご飯など料理に少し足すとうま味が増します。
不定期で金曜日の14~15時に校内で販売会が行われ、加工品や野菜、花、苗もの、パンなどを購入できます。加工品は宅配便にも対応しています。
鶴翔高校
- 阿久根市赤瀬川1800[MAP]
- TEL:0996-72-7310
- HP/鹿児島県立鶴翔高等学校
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鹿屋農業高校
昔ながらの黒豚みそが人気。自家産茶葉の緑茶も
食と生活科の1、2年生と生活科の3年生が実習で作る黒豚みそは、鹿児島産黒豚と校内で仕込む麦みそなどを原料に年間約11,000缶を製造。甘みのある昔ながらの味わいで、野菜炒めの味付けや焼きおにぎりに塗って食べるのもお勧めです。
北薩産イチゴのジャムは通年、加世田常潤高校のミカンを使ったジャムは12月ごろから製造。
校内の茶畑で収穫した一番茶を使うペットボトル入り緑茶「青春100%」は13年目を迎え、鹿屋市のふるさと納税の返礼品にも採用されています。
毎週火・木曜日の14~15時に校内で開く「農高市」では加工品のほか野菜や果物、花苗なども販売しています。11月18日の学校祭でも販売会を実施予定です!
鹿屋農業高校
- 鹿屋市寿2-17-5[MAP]
- TEL:0994-42-5191
- HP/鹿児島県立鹿屋農業高等学校
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薩摩中央高校
伝統を守りながら、焼き肉のたれなど新商品も開発
2005年に宮之城高校と宮之城農業高校が統合され誕生した薩摩中央高校。農業工学科農芸化学コースの生徒が、宮之城農業高校で作られていた加工品の味を引き継ぎながら製造を続け、豚みそは地元で長い間愛される味となっています。
さつま町産のイチゴや梅を使ったジャム、キンカンのマーマレード、本醸造濃い口しょうゆなども製造し、昨年(2020年)からは販売拡大を目指し、麺つゆや焼き肉のたれの加工も始めました。
校内では11月中旬(9月末現在、今年の実施は未定)の農産物即売会で加工品のほか花や野菜も販売し、あんパンやベーコンも並びます。
地元の物産館などでも販売されています。
春(4月下旬~5月上旬)と秋(10月上~下旬)の園芸祭では花や野菜の苗も購入できます。加工品は宅配便で注文することもできます。
薩摩中央高校
- 薩摩郡さつま町虎居1900[MAP]
- TEL:0996-53-1207
- HP/鹿児島県立薩摩中央高等学校
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山川高校
地元産のかつお節とスモモの商品が自慢
園芸工学・農業経済科の1~3年生が4種類の商品を年間計約5,000個製造し、「南国山高E味(いーあじ)シリーズ」として販売しています。
「かつおみそ」は山川産のかつお削り節となまり節を使い、豚みそは鹿児島黒豚や風味付けにゴボウも加え、ご飯のお供やおにぎりの具にぴったり。特産のかつお節を使った「かつおみそ」、ぜひ味わってください!
指宿産スモモのジャムはスイーツにも利用され、北薩産のイチゴを使ったジャムと共に年間を通して製造しています。
毎週木曜日(休校日等を除く)の14~15時は校内の「花野果(はなやか)市場」で販売会が行われ、加工品のほか学校で栽培される花や野菜も並びます。
山川高校
- 指宿市山川成川3423[MAP]
- TEL:0993-34-0141
- HP/鹿児島県立山川高等学校
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学校以外の物産館やスーパーなどで販売されている商品もあります。販売場所、価格は各校へお問い合わせください。
学校訪問の際は新型コロナウイルス感染対策を講じ、状況によっては時期をずらしましょう。